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人間まだまだ成長が可能

※ https://www.outdoorfoodgathering.jp/fish/siosujiko/

タイミングよくというかこの記事読んだら、以下のやり方だとアニーが怖いということがわかりました 一回凍らせます

34歳、と7ヶ月。衰えていくばかりの日々で、成長するったら横にくらいしかない。あんなに鮮明だった記憶も、今やもう何も覚えていられないし、文字を読むのもしんどくなってきた。読めるものは食い物のラベルでも読んでたあの頃に戻りたい。夜更かしも辛くなってきて、夜半に及んでもやらなきゃあならないことがあっても、つい寝てしまって翌朝やっつけてしまっている。

 こうやってだめになっていくんだな。
 そう思っていた。

 それがねえ。いくらの漬け方がねえ。明らか上手くなってんですよ。

 最初は右も左もわからなくて、ネットで検索してもみたら、なんか熱湯を注いで菜箸で混ぜりゃいいみたいに書いていて、「?」って思いながらとにかくやった。そんで分かったのは、この熱湯を注ぐという工程は、固まってる筋子をほぐし、薄皮を剥ぐためにやっているということだ。で、いくらというか筋子というか、とにかく鮭卵(これはけいらん、と読めると思うので、鶏卵と混同した叙述トリックが成立するかもしれない)(どういうシチュエーション?)部分は案外熱に強くて、多少煮えてもちゃんといくらに戻る。

 で、できたいくらは多少皮が硬いものの、ちゃんと食えるもんになっている。筋子自体が安かないが、でも2000円かそこらででかめのタッパにぎっちりいくらが出来るので、それだけで幸せであった。

 それで二度目、じゃあなんなら菜箸でかき混ぜるとかもなくて良いんだろと思って、熱湯を注ぐ、冷めるまで待つ、手を突っ込んでほぐす、軽く洗う、で皮を捨ててやってみると、ボウルとザルの往復が二回くらいで済む。つまり、あーこれで綺麗になったな満足だって思えばそれで良いわけで、そんなら手でやったが早い。

 で昨日、新米貰えるというのと、もう鮭のシーズンも終わりかなってのでまた筋子買ってきて、で、今回は一回煮えたお湯を多少冷ましてからやることにした。つまり、タンパク質が変性する程度(45 ℃〜でしょ、わかんないけど)で、かつ即座に手を突っ込めればそれで時短になるわけで。

 ほんでやってみると、筋子自体が冷えてるので、45 ℃だと(測ったわけではないが)すぐぬるまる。ただまあ、皮に触れたとこは多少変性するので、頑張れば剥がせなくはない。それでもって皮を剥いで、洗って、調味液に浸けて、さっきちょっと味見した。

 これが!! 皮が!!! ゆるい!!!!

 前までは皮がプッチプチで、まあそれはそれで悪くないんだけど、ちゃんと歯を立てて噛み切らないと食えないような感じだったのが、舌で軽く押し潰すとちゃんと潰れて、うまいのよ。これだ、いくらってこういう感じよねってなって、ちょっと感動した。

 で、だから、まだ人間成長できんだなーって思ったんですよね。なんか蕎麦とか打ったり燻製始めたりすんのも分かるなあ。多分あるとこまではメキメキ上手くなるんだろうと思う。そんで普段そんなことないからさ、嬉しくなっちゃうんだと思う。なったもの、嬉しく。

 今日は後で書くと思うが、なかなかヤバイ食生活だったので、こっからコメ(旧米)炊いて食うってのは、さすがにね、自制しようと思うけど、なんもなかったら勇んでコメ炊いて食ってたと思うもんなー。いくらで成長を実感する男。まだまだこっからですね。

2件のコメント

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