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ナインとH2は何が違うのか

 古賀春香の存在です。完。

 ちがくて。ちがわないけど、そういうことが言いたいのではない。

 ジムと距離大して変わんないけど、漫画喫茶は足取り軽やかで、ジムに行くのは重いですね。人間というのは不思議なものです。全然不思議じゃあないですよね。わかる。で、今日はついナインを読んでしまったんです。

 いやナインも好きなんですよ、山本くんと最後対峙して欲しかったなぁとか色々あるんですが、短いし、恋模様がいいですよねえ。で、H2というか、あだち充漫画の原点という感じがしてとても良いんですが、どっちか選ばないと世界人類が滅亡するって脅されたら、俺は泣く泣くH2を選ぶと思います。

 何がちゃうんやろかと思ったんですが、これ、「弱小野球部に、才能を持った二人が入ってくる」というところは同じなんですけども、ナインの二人は特に野球は経験してなくて、恋のために野球をうまくなろうねという話なわけです。スラムダンクシステムですな。一方H2はというと、最初から二人は最強なんです。ただ周りの環境が劣悪で、そこから弱者を引き上げ、主人公二人ほどではないにせよ、それなりの強者をチームに入れてって、そんで最強の敵を打ち倒すという構造で、この「余裕」みたいなのが、比呂をめちゃくちゃ格好良くしてるし、読者的にもそこらへんノーストレスで、話の展開だけを追えると言いますかね、主人公に絶対的信頼を持って読めるじゃあないですか。無様には負けないだろうと。

 いや主人公が無様に負ける話とか、必死で修行して食いつく話が嫌いかと言うとそういうことはないんですけど、なんていうかなぁ、精神が安定して読めると言いますかね。そういう作用が期待できて、でも恋愛模様とかではハラハラ……はあんましないけど、こう、気になる〜ってはなるので、そのくらいの波がいい時があるわけですよ。進撃読むと疲れるんで(勝手に疲れる読み方をしているだけ)、そういう時は特に。といいつつナインを読んだんですが。

 だからですね、要約すると、「最初から最強で、その力によって廃れた『世界』を立て直して行き、性愛対象にもモテていく」ってこの構造がいいと思うんですよ。こういう話が売れると思うんです! どうですか!? カドカワさん!

 え、もうある? 異世界転生ってそういうの結構多い? 売れてんですかそれ? はぁ。じゃあいいです。大丈夫でした。興奮してすみませんでした。

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