人が困るシステムがあって、それを教員免許更新制度と呼びます。
どんなズルイ手を使ったのかは内緒ですが、教員免許を持っていまして、ついに更新の時期が来たのです。で、ずっと頭のどっかにひっかかっていて、どうしたもんかなあと思っていた。学校を開こうかとすら思った(校長は免除されるようなので)。
何が困るかってぇと、更新講習自体はまあそれなりあちこちでやっているわけです。これを30時間受講すればいい。それもダルいけど、まあそれ自体は良い。受ければいいだけですからね。ところが、更新講習を受講するためには、「過去・現在・未来いずれかの時点において、教員であること」を証明しなければいけないのです。
まあ過去と現在は容易ですけども、未来はムズイじゃないですか。どうしたもんかなとずっと思ってて、ようやく重い腰を上げて問い合わせたら、こういうことだそうです。
・もしも教員採用試験とかを受ける予定であったり、臨時任用とかになりたかったりする場合は、自分の所属する都道府県の免許担当(
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/010/1314009.htm )に依頼を出すと、そこがあなたの未来を証明してくれる。らしい。
(ところで、各都道府県で「課」の名前違いまくるのってなんなんですかね。教育の地方自治を体現してますみたいなこと? いや別にいいんだけど)
・別にそういう予定はないけど、履歴書に免許を持っていることを書きたい人(俺のことです。まともな資格をあと普通自動車免許くらいしか持ってないからです。玉かけでも取ろうかな)は、免許の「効力が停止」するだけで、免許自体が取り消されるわけではないので、まあ別に履歴書に書いてもいんじゃないですか、ということになっている。と俺は理解した。まあ「効力停止中」とか書くのがより正確なんでしょうけど。
更新期間が過ぎた後、やっぱ先生になりたい、俺が明日の日本を担う若者を育てるんや、と思ったら、その時点で改めて更新講習30時間を受講すれば良くて、受講したいなと思った時点で免許担当に「先生になろうとしている未来」を証明してもらえればそれでよろしい、とそういう話でした。
まあだから聞いて良かったなあと思ったんですけど、しかし、教員ではないけど教員免許を持っていることがある種の価値になる場合ってあるじゃあないですか。たとえばベネッセに勤める時とかさ。塾講師になるとか。でもそういう人は、更新講習受けられないわけですから、教育に関する最新の知見が得られないことになりまさあね。それはいいの?
まあ勝手に自学自習すればそれでいいのか。そうかもしんないけど。
受けなきゃアなあ、と思っていたときはひたすら面倒くさかったんですが、受けなくていいっすよ別にってなると、なんか損した感じになるというか、それはそれでって思うっていうか。いやこれが完全なるド素人でですよ、カルチャーセンター感覚で講義うーけよってやつが大挙してきたとしたら、これは免許更新したい人の邪魔になって困るかもしれないので、完全開放はしなくていいと思うんですけども、少なくとも過去に免許を取得したことある人間は、任意で「受けても良し」とかにしといてくれればなあ。でもまあそれで、受けなくても良しだって気付かなくて受けたら「言えよそれを!」って思う気もするので(無限ループ)、まあいいことにして、とにかく、同じ境遇の皆さんが安心してくださるといいなあと思ってこの近況ノートを書いたんですが、いますか? 同じ境遇の皆さん?