今までは? いや今までも別に敵対していたつもりはないんですが、どっちかというとツッコミをしたいというかね。そういうつもりでいたんですけども、皆さんこのカクヨム全体のキャッチコピー、ご存知ですか?
キャッチコピーっていうか、カクヨムでgoogle検索をした結果現れるページになんて書いているかっていうか。俺も見てて、見覚えがあるというか、何も思ってなかったんですが、改めてじっくり見てください。
「カクヨム: 無料で小説を書ける、読める、伝えられる」
って書いてるんですよ。どうですか?
どうですかったって、別にそりゃあその通りでしょう、って思いますか? 俺も思います。大丈夫です。安心してください。
ただ市井の人はどうもそう思わないらしい。そう思わない人もいるらしい。
というのはですね、高野りょーすけさんっていらっしゃるじゃあないですか。50円の東大の方で、エッセイコンでなんか結構いい感じだったみたいな。本出したんでしたっけ?
あの方、今Webライターみたいなお仕事(も?)(を?)されてるらしいんですけど、まあそれ繋がりで、俺のリアル近辺で若干話題になりまして。そういう人がいるらしいよーってなって、アレっなんか聞いたことあるなって思って、なんだっけなって思った結果、ああカクヨムで見たわって思って。それで、まあカクヨムっていうネットで小説が投稿できるサイトがあって、そこで見たことありますよ、読めると思いますよ今もみたいな話をしたわけです。
したらまあ、その後その人たちがカクヨムにアクセスしたらしいんですけど、後で俺に言うわけですよ。「あのキャッチコピー何?」って。
何って。小説を愛する全ての人へ……だっけ? 別に変ではなくない? それともオレオ? オレオだったら変だけど、オレオはむしろ阻害の方向に動いていたはずだ(独自のアルゴリズムのパワーで)よなあ、って思いながら、スッと検索して、見るわけです。
「カクヨム: 無料で小説を書ける、読める、伝えられる」
別に? 変ではなくない??
彼らの言い分はこうでした。
「無料で小説を『書ける』ってなに??」
一瞬思いましたよ。
言われてみれば。
「無料で『読める』」はまあわかりますわな。人が書いたお話をタダで読める! 広告とかも特にない。ありがたい話ですよ。「書ける」とは?
でもまあ、「書ける」というのも実感なわけです。例えばそれこそ二次創作とかね。本来はこっそり闇にまぎれながらやらなきゃあいけないものが、ここだと堂々と「書ける」わけで、それに使用料とか払わなくていいから『無料』だし。そもそも「書く読む」なわけだから、最初に「書く」の話が来るのがわかるし。まあもっと言やあ、「書きたい」人が集まっていて、そんで「書いていいよ」「しかも無料だ!」というのはね、感覚としては分かるんだけど。
でも特に「小説を書く」と言うこと自体に利得を感じない人たちが、「無料で書ける」ってなんのメリットなの? キャッチコピーの最初に持ってくるべき言葉かそれ? ってなる気持ちもちょっと分かる。
そんで、普段そういう細かいところを突っ込むのは、俺なんですよどっちかって言うと。細かいところにうるさい人間だからです。
そういうことをしていて、忌み嫌われているのか、まあ感情は特にないけど意趣返しなのか、とにかく、「このジャンルでこの表紙で出すっていうのはどうなの?」とか、「マジカル! ツイートパワーってださくねえ?」みたいなことをスゴイ言ってくるわけですよ。俺はぜんぜん思ってないですよ。これについてはマジで。
だから「読んでみろよじゃあ、そういう表紙に見せかけてめちゃめちゃジャンル適合かもしれないじゃあねえか、読まずに文句言うな、そもそも現代は書籍が売れない時代、表紙は重要で、これはそういう販売戦略なんだ」「マジカル! ツイートパワーは主催者も反省してるんだよ、なんかこれだけ謝ったりしてたくらいで、だから文句言ってやるなよ」ってすごい擁護派になってしまって。お前はカクヨムのなんなのって言われましたよね。
ネット文化、というか自分が理解できない文化をからかうのは良くない、そこから新しいものが生まれいずるかもしれないでしょうし、その文化の中ではそれぞれ価値があることなんですよ。だから尊重するのが大事なんだよ。そういう意味で俺はカクヨムの擁護派なんだ。別にカクヨムに限ったわけではなく、youtuberとかも擁護派なんだよ、ということにしましたけど、いやあちょっとね、何で俺はそんなカクヨムを擁護しなきゃあいけないんだって思わなくはなかった。
でも経緯はともあれ、宣言してしまったので、今日からカクヨムの擁護派です。今後ともよろしくお願いします。ポカがないように祈っております。