• エッセイ・ノンフィクション
  • 現代ドラマ

無題にできそうでできなかった話

 「無題にできない」とはなにかって話になるんですが、まあとにかくですよ。

 まず就職予備校なんかでは、ある種の作業検査の「正解」を教えてるって言うんですね。正解って検査に正解とかねーでしょ、というあなたは正しいが、生き馬の目を抜く就職活動のことをわかっていない。俺もやったことがないのでわかってないです。だから俺たちはズッ友だょ

 ようするに安定した人格であるとみなせる回答が既に知られているので、その知見を提供しましょうということが行われているわけ。ってことはこの検査はすでに形骸化しているわけだけど、とにかくそういう事実があって、でもそれは逆にいうと予備校なんかで学んでない奴は不当に減点される可能性もある、ということでもある。この事態のなんていうか不毛さ、ちょっと面白くないです? 自分ごとだったらやだけど、人ごとだったらさ。まずここまでよろしいか。

 さてそれで、今やAIによる画像診断というのは結構すごいんだけども、なんと顔写真でうつの予測とか診断ができるかもしんない、って言うんですね。すげー時代が来てんなって思うわけですよ。写真だからね? まあなんか、目のうつろさとか見るんですかねえ。細かいところはわからんのですが。

 そしたら次に来るのは何かってと、顔写真による人格判断ですよ。骨相学の復活だ!! まあたとえば履歴書とかの写真でそいつを判断すると。この目の輝きは出世するパタンみたいな。過去の履歴書と現在の経歴を機械的に照合して特徴値を抽出してね。でその判別機をリースするわけ。

 さあ我々はどう対抗するか、というと、これソースが見つかんなかったんですが、前なんか見た気がするのは、「わんちゃんフィルタ」みたいなのがあるらしいんですね。スノウで犬顔にするとかそういうことではなくって、画像にフィルタをかけると、人間には明らかに猫とかステーキにしか見えないのに、機械側は犬確率98 %と判断してしまうようなフィルタがあると。

で、だったらさ。写真撮る段で「有能」フィルタをかけちゃえばいいんですよ。機械の中身はブラックボックスで出したとしても、高得点出す顔をたくさん見つけりゃあ、それで機械学習かけてフィルタの開発をしちゃうところが出てくる。

 まあもっとシンプルに、写真に写るときにちょっと右唇を軽く噛みましょうとかそういうのでもいいんだけど、とにかくそういうフィルタがあると、写真ではみんな100点になっちゃって、せっかく開発したのに形骸化するわけですな。でこれは現行の作業検査の話の写像になってて、不毛なんだけどやらなきゃあ通らないから、みんな意味ねーなって思いながらやって、結果目的にしていた審査の簡便化とかには役立たなくなって、人間はいつまで経っても愚かだなーみたいな、ちょっと社会風刺的な要素も出て来てね。「無題」いけるんじゃねーかなって思ったんですが、オチがなんかイマイチ思いつかなくて、ダメだったのと、あと今ノーパソ一台壊れてて、タブレットにキーボードつないでアレしてるんですけど、そのキーボードがダメになって(ファンクションキーしか効かなくなってしまった、仙台りょこ……出張の代償か)長い文書くのもちょっとなーって感じになったので、思考過程というか、アイデアだけおいておきますね。よろしくお願いします。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する