できなかあないんでしょうけども、かなりムズイんですよ。ご存知でした? 「無」になるんですよね。マーカー? そんなの引いてました? みたいな感じになる。赤ボールペンとかで線を引きましょう。勉強になりましたね。
こういう事象が発生したときに、これは何かトリックに使えるのでは、と思う程度にはミステリ脳なのですが、速やかにトリックが出てくるほど賢くはない。悲しいところです。
と世を儚んでばかりはいられないので、真剣に考えてみよう。それが本日のテーマです。超行き当たりばったりです。
まずまあ、これは日常の謎ですよねどう考えても。このテーマで殺人事件とかにはならないと思う……いやなくはないか。こうだ。
嵐吹きすさぶ山荘で、いや別に山荘じゃあなくたっていいんですが、誰かが殺されるわけですよね。で、屋敷に火を放たれて証拠隠滅を図られる。もう屋敷自体は燃えカスになって消失してしまっているわけですが、どうやら刺殺されてからスキャナでデータをスキャンして、じゃあまあこれは作家ですね、漫画家でもいいんですけど、とにかくそのあたりが殺されたということにしましょうか。で、スキャナがWiFiに繋がってて、スキャンしたデータはメールでドロップボックスに送られるとかさ、そういう設定になってて、逐一それを編集者が見る・見れるような仕組みになってたわけですよ。そうすっと、進捗も管理できますし、早い段階で校正に入れたりもする。便利ー。
で、とにかく、死にかけになってからスキャンしたデータがある。これはダイイング・メッセージですよね。ところがです、このデータ、別になんの変哲もない紙というか、たとえば書きかけの原稿なので、それが誰かを指すとは到底思えないんですよ。無限に考えようがある。
または、素直に読むとたとえば「あなたがー蜘蛛だったのですね」みたいなことが書いてるページで、で蜘蛛田って苗字のこいつが犯人なんじゃね? 的なミスリードがあるかもしれない。間の悪いことに、蜘蛛田君は「焚火ブログ」の管理人もやってて、だから火をつけるのに知識があったぞーみたいな感じになっちゃったりとかさ。
そこにさっそうと登場する名探偵、蛍光ペンで線を引くとスキャナだと読み取りにくいので、どこかに線を引いたんです、それは論理的に推論するとここ以外ありえない! ビシィ! あとはどう論理的に推論するとここ以外ありえないか、ですね。それムズイよなー。
まあ容疑者リストがあって、その容疑者を指す言葉が一直線に並んでいて、あるいはなんか実はそういう文をお遊びで入れる癖がある作者で(狂骨の夢かなんかに、その年のこのミスノミネート作品全部入れるみたいな遊びがありましたよね)、その部分が指していることは覚えていた、だからそこに線をひいた? 蛍光ペンがあってそれを送れるんだったら、そのまま書けよな名前って感じもありますけど……あ、いや、そっか、なるほど、うーん、イケるかなこれ。どうでしょう。イケるかもしれないので、ちょっと保留にしておきますね。悪癖。
追記:写メだとちゃんと見えるので、写メをPDFにするやつでやったらまあなんとかなりました。なのでスマホは封印する必要があります。これが厳しい。ほんとに厳しいよなダイイングメッセージ業界。携帯邪魔くせえんだよなぁ。