12月はずっと飲み続けてまして、正直ヤバいですね、主に体重とか。あとは人生とかですけど、まあそんな感じで暮らしております。お元気でしたか？
もう飲み屋はほとんど自室扱いで、軽く仕事したり文庫本読んだりしてるんですけど、家でやれよとは言われず、最近ジャンプ読んでます？ って言われて。そういやここしばらく読んでないわって言ったら、ぼくたちは勉強ができないって漫画の話をされて。どんな話かって言うと、夏祭り回で、で主役の男の子が人助けとかをしてるうちに終電を逃しちゃう。ほいで、ヒロインの女の子も人助けとかをしているうちに終電を逃しちゃって、結局二人は終電が行ってしまった駅のホームで顔を見合わせるって言うんですね。
H2のライブ回じゃん。そのあと、タクシー代はないけど二人で旅館に泊まるくらいのカネはあるから二人で姉弟を装って旅館に泊まるんでしょ？ そんでドキドキするやつでしょ？ って冗談のつもりで言ったら、細かいとこは違うけど概ねそうだって言うんですよね。びっくりしてさあ。読まなきゃ「ぼく勉」って思ったんですけど、まあ言うなれば「ベタな展開」の一つだってことなんですよね。曲がり角で食パン咥えた子とぶつかって、転校生を紹介する！ あーあの時の！！ みたいな。そもそも発明がH2という保証すらないわけで。手塚先生とかが既に書いてるかもしれない。だからパクりだとかそういうことを思ったわけではなくて、あーH2だなーって思ったんですね。勉強ができない子がいるらしくて、まあそういうタイトルだからそりゃあいるでしょうけども、いつも主人公の子に迷惑をかけるのも悪いから、怪しげな英会話教室に通い出して、そんで主人公の子が、野球部ではないらしいので、メガネとかを投げつけて撃退、「I love you。合ってるか？ 発音」とか言い出すかもしれない、こいつはワクワクが止まんねえゼ！ って思ったんですけど、でもさあ、思ったんですよ。むしろそれをやるべきだなって。
ってのはね。ウソ告ってのが若い人の間で流行ってるんですって。ウソ告白の略ですよ。なんか実況とかしながら、裏グループラインみたいなのでバカにしながら告白をして、本気にしたところでうっそーエイプリルフール〜ってやるんですって。まあ昔から似たようなのありましたよね、でもさあ、まあ完全におっさんの感想ですけど、お前ら木根くんと小山内さんの嘘彼氏彼女エピソード読んだ？ 読んだことある？ 読んだ後でそれできる？ って思っちゃうわけですよ。できるっていうならもう俺に言えることは何もないですけども、できないでしょマトモな神経してたら。でもやる、というのはなぜかというとH2を読んでないからなんですよ。完全なる論理的思考ですよね。まるで機械のような論理。冷徹。冷酷ですらある。アリの入る隙間もない。アリだっけ？
じゃあそれを義務付ければ良い、法で、というのは悪いオトナの発想だってことくらいは俺にも分かるわけですね。そうやって押し付けられたら、どんなにいい作品だってちょっと嫌になっちゃうじゃあないですか。またテストとかでやるんでしょ、「国見比呂が最後に投げた球種は何か。1.高速スライダー 2.ストレートど真ん中 3.スローカーブ 4.フォークボール」みたいなやつ。そうやって聞かれると嫌んなるじゃあないですか。そんで真っ向勝負なんてのはバッターに有利な綺麗事だ、俺は雨宮光が大好きなんだ、そう言っていて、ってそこのウオーみたいなところが捨象されちゃうじゃあないですか。だからそれはできない。でもじゃあH2を読めって言って、ハイって言って読む奴はそもそもそんな馬鹿馬鹿しいあそびしないと思うんですよね。うっせーわ、ってH2を小馬鹿にしているやうこそがそういうあそびをはじめてしまう。
その解決策がだから、ぼく勉とかね、ワンピースとかでもいいんですけど、とにかく当世人気がある作品で、その重要なエッセンスみたいなのを繰り返し語る、そういうことなんじゃあないかなあって思ったんですよね。別に提案とかではないんですけどね。なんかそういうことを思ったなぁという話なんですけど、H2じゃんって話しかできなくて、違うんだよなぁって、俺は善きことだと思ったんだよって、そういう話なんですよ。イザナギノミコトがイザナミノミコトを迎えに行くやつと、なんでしたっけ、オルフェウス？ がハーデスのところに彼女迎えに行くやつとさぁ、アレ同じようなもんだけどパクりってはならなくてどっちもいい話じゃあないですか、なんかその、神話の体系っていうんですかね、ちょっとユングっぽい感じになりますが、集合的無意識の中にある、なんかいい感じ、感動を生み出す何かみたいなものを再掲し続けること、それっていいことなんじゃあないかなあみたいな、なんかそんな取り留めもない話なんですけど、後半あんま実生活の方では聞いてもらえてなかったのでここで話した次第です。今年もあと三週間ちょっとですね。いやー。いやはや。いやはや、ねえ。ほんとに。