すいません、ここにサイフハックの話はありません!! 申し訳ない!!!
経緯を話しますね。俺は財布をしばしば失くすんですね、で何年か前にどうせ失くすしって思ってジャスコで1000円とかで売ってる激安の財布を買ったんですけど、これがなくならないんですよ、そんでもうボロ切れのようになっている。でメガネも失くしてないしこれは成長したのでは? って思って、ほいでそろそろいい加減ふるさと納税先も決めないといけないので、財布でも貰うかなって思ったんですよ。一個は包丁で決めたんですが、まだ二万くらい納税できるので、できるってのも変な話ですが。
で小銭の出し入れがすごく嫌いなんですよ俺は。大金持ちみたいなことを言いますけど、大金持ちはむしろ小銭を大事にすると思うのと、嫌いって言い方は語弊がありますね。下手。小銭の出し入れが下手、高頻度でジャラジャラバッシャーンってなる。なもんで、財布の内側にちっちゃこい小銭入れがついてまーすみたいなやつはとにかくダメなんですよ、小銭入れはなるべく出入り口がでかくあって欲しい。札入れと同じだけのサイズは欲しい。一方ポイントカード等は好きではないので、カード入れゾーンは少なくていい。多いとそれはそれでいっぱい入れちゃって、いっぱい入れてんのに該当のポイントカードがないときキーってなるので、少なくていいっていうか少なくあってほしい。という小舅みたいな感じの条件があるので、ふるさと納税の財布、中身とかまではなかなか見れないのでどうしたもんかなーってちょっと迷ってて。
で、ふらっとセカンドストリート寄ったら、安くて、長財布で、そんで外側にファスナーがドバーンってついてる財布見っけてですね、別にこだわりもないんで中古でもいっかと思って、そんで検索をしたんです。
というのは、その財布は鍵のかかるとこにあって、店員さんに声をかけないと内部が見えない。んで、声をかけたからには買わないって言うのもなー、ってちょっとそんな気もしている。で、ブランド名が書いてあるんで、それで検索してサイト上で同じタイプのをみてですね、中どうなってんのか確認しよう、名案って思って検索したんですね。でポーター(ポーターだったんですよ、我々の世代はポーターといえばキムタクなので、ポーターを無条件に信頼する傾向があります)(俺だけかもしれない)のサイト見たんですけど、ないんですよねそのモデル。ねーなー、古いモデルなのかなーと思って、公式サイト以外も見てみよって思って再度検索かけようとしたら、こういうサジェッションが出るんですね。すなわち、「ポーター 偽物」です。ハハン、と思って検索かけると、まあなんかジッパーとボタンのロゴである程度判別かけれるという。で、ことこうなると公式サイトなんか見ても時間の無駄かもわからんし、偽物確定だったらボソッとこれニセモンっすよね? みたいなこと言えばさりげなく購入をやめれる。これでいこ。
そう思って店員呼んで、ほいで財布出してもらって、ジッパーはちゃんとYKKだったんすよ、でちょっとやべーなと思ってボタンのロゴみたら、ちゃんと、ちゃんとってのも変ですが、とにかく違うんですね。本来HATO☆HASHIとか書いてるらしいんですけど、ITALY☆FIOCCHIになってる。ケッ星だけそれらしくしやがってよー、みたいな感じになって、これで合法的にっていうか罪悪感なく戻せるなって思ったんですけども、本来の目的であるところの中身を見てないので、アッて思って見たんですよ。そしたらね……これがね……良いんですよね……。
小銭入れは財布の外側にドバーンとついてる。札入れはそもそもそんなに拘らないし、そもそも札なんて滅多に持つものでもないし、及第点。で、カード入れが、片面は男らしく一個だけ。ここにSAPICAいれればいいなってゾーンで、反対側も三つだけ。あの姑息にカード入れを連続して並べるやつみたいなのはないんですよ! したらここにジムの会員証と、ポンタカードと、あとクレジットカードだけいれとけば完成じゃんと思って。いいなぁって思っちゃったんですよ。偽物なんですよ……
これでまだですよ、ポーターのサイトに同じようなモデルがあって、それを模した偽物であれば、実際どうするかはさておいてポーターの本家でそれくれって言えばちゃんとしたの買えるじゃあないですか。でもサイトに同じようなのがないことは確認済みで、つまりこれは純然たる偽物なんですよ。これが気に入ったらこれを買うしかないんです、なぜなら本物が存在しないから。
だからね、ポーターのロゴを入れてんですけど、それ入れないでくれてりゃあなーって感じですよ。偽物職人のあなたに言ってますよ。あなたのサイフ作りのセンスはいいですよ、俺にドンピシャ。ポーターのロゴがいらねーんですよ、お前のオリジナルブランドで勝負してこいよ!!
でもまあオリジナルブランドで勝負した場合そもそもセカンドストリートに持ち込まれないだろうし、俺も目をつけなかったかもしれない、でも偽物って分かって買うのってどうなの? って凄い迷ったんですけど、でもこのカード入れと小銭入れの感じいいよなー、しかもめちゃ安いしって思って結局それ買ったんですよ。偽物と知りながら……。さすがにね、これが新品ですって話だったらやめてますよ、なんかポーターに悪いし。中古だからさ、まあいっかなって思って……。
ということがあって、で、サイフの選び方みたいな近況ノートを書こうかなって思ったんですけど、たまにあるじゃあないですか、デキるビジネスマンのためのカバンの選び方、とか、手帳の選び方とか。その、ライフハック記事のカテゴリで。
それでピシャーンって天啓が来ましてね。サイフの選び方、それすなわち、サイフに関するライフハック、略して!
サイフハックじゃないか!!!
って。でヤベーヤベーとんでもない発明したと思ってさっそく「サイフハック」でググったんですけど、ライフハックのページが示されるばかりで、サイフハックに関する記事はないんですよ。少なくともトップのあたりには。でじゃあこの言葉は抑えとかなきゃって思って、サイフハックってタイトルで書き始めたわけなんですが、単に自覚的に偽物を買った話なんでハック要素とくになかったなーって思って、でもこの名……なんていうんですか? 名単語? は俺のものってことにして抑えときたくて、だからタイトルが釣りになっちゃったんです。すいません。ご理解いただけますようお願い申し上げます。