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5月3日は五味の日

ということで五味太郎の話をします。

いや五味太郎って、今読むと時に説教臭いっていうか、小手先の技巧の焼き直しだなって思う部分もなくはないんだけど、幼少期に読むとその「説教感」というのは、世の中のまだ自分が知らないものの見え方を教えてくれるって素直に捉えられるし、技巧の部分もなんていうかむしろ子供なんて繰り返しが好きなわけで、いやだから今読むのが単純に間違ってて絵本作家としては完全に正しいという話なんですけど、なんで余計なことを言ったかな俺は……。つまりなにが言いたいかというと結構好きな作家だったんですねということです。

「きんきょがにげた」とかね。

で、この人が俺の人生を結構方向付けてるなと思うのが、前も書いた気がするけど、五味太郎のことわざ辞典、みたいな本があって、これがとてもいいんですよ。見開きで、右ページにことわざが載ってて、左側にそのことわざの現代的解釈、翻訳みたいなのが載ってんですよ。

「李下に冠を正さず」の横に、「道路脇でバレエを踊らず」(手を挙げてるとタクシーが止まっちゃうから)みたいなのが書いてるんですね。わかりやすいし、ことわざに興味がわくんですよね。好きでした。今その新ことわざの方をほとんど覚えてないので残念ですが……。

あとなんか図鑑ものも結構書いてて、ことば図鑑とかきもち図鑑とか色々あるんですが、その中の回文集も好きでしてね。にわとりとことりとわに、とか、くるまはまるく、とか、まあベタなやつだけど、たけやぶやけた、とかに挿絵がつくと笑っちゃうじゃあないですか。にわとりとことり、の横にスッとワニがいたりするとおかしい。だもんで、いまだに回文も結構好きですよね。

せっかくGWなので、みなさんも幼少期に楽しんだ絵本など読み返してみてはいかがですか? お相手は雅島貢でした。(なんか朝のFMラジオみたいな話題になったなと思いましてですね)

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