• エッセイ・ノンフィクション
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無題

「うわあああ!! 新井が来た!! うわあ、久しぶりに見たよ。生きてたのか。アイツほんとバカだなー。何もないところで転んでる」
「あ、新井がなんかツイッターでヤバいこと呟いて炎上してる。黙ってりゃあいいのに」
「うんうん。そうそう。おー頑張ってんじゃん。あー惜しい。3×4は13じゃあなくて12な。うん。え? 3,6,9の次は13,16,19じゃあないのかなって? 掛け算ってそういうことじゃあねーんだよ新井よぉー。お前ほんとなあ」
「もしもし。あ……新井。よ、よお。は? 絶対もうかる金儲けを発見した? いやお前の話は信用できな……分かった、聞くよ。聞くから奇声をあげるな!! なになに? 1000円札を? コピー機で? いやダメなんだそれ。諸々ダメなんだ。何がダメって、せめてリスクを減らすように10000円札にするか、一歩捻って見たことある人が少ないから2000円札にするとか……あ? 違う違う違う! やめろ! 俺が教唆した……ああ教唆って難しかった。なあ、自分が分かんない言葉聞いたからって泣く癖、なおした方がいいぜ」


「はー、ここが新しくオープンしたカフェかー。どれどれ。はあ、なるほどね。楽しい動物たちと触れ合えます……か」
「うっわ、すげえ。なにこれ。すげえ量。っていうか足の踏み場がない」
「大体、楽しい動物たちって言うけど、これ一種類だろ」
「おっおっ、ま、まだ入るとは行ってない。やめろつかむな水辺に引きずり込むな。なんだこのカフェは」

「新井、愚昧すぎるだろ」
「アライグマいすぎるだろ」

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