たまに「徳川滅ぼすべし」と思うことがあります。いや別に嫌いとかではないんですけどね。徳川家の末裔の皆様におかれましては、カジュアルに滅ぼそうとして申し訳ありません。イメージとしては、「古畑を殺せ! いまだ! いま、このタイミングで殺せ!!」というのに似てると思うんですが(この感じ、そもそもわかりますか?)、あの狸親父したたかすぎるんですよね。
大河ドラマで真田丸がやってるそうですが(今更もいいところ)、いややっぱ真田十勇士っていうのはいいですよね。夢があって。好きな真田十勇士は由利鎌之介です。「鎌の名手だから鎌之介」って、お前は漫画か。いやどうも、調べてみるとわりと真田十勇士って架空の存在というかなんというからしいので、結局ほぼイメージとしては漫画なんでしょうけどね。
でまあ大河ドラマの方は見てないんですけど、見てる皆様はおそらく「いけ幸村、いまだ、家康を殺せ!!」という感じになってらっしゃると思うんですよね。俺が古畑任三郎を見ているときと同じように(古畑も好きなんですよ? ただね)
ネタバレになるので作品名は割愛するとして、今読んでるやつもそういう感じの展開で、ますます徳川許すまじという感じになってまいりました。
そっちつながりでいうと甲賀忍法帖もそういう話で(そういう話ではない)、とにかく徳川というのはまあ卑劣・俗悪の代名詞という感じがありますが、しかしそうでもしないと長き泰平の世を作ることはできなかったのかもしれませんけどね。にしてもよ。「外様大名」「参勤交代」という制度のこのなんていうか地味~~にいやな感じね。叛旗を翻して戦争するほどめっちゃどうしようもなく追いつめられる嫌さではないけど、ずーーっと地味に嫌、みたいな。いやそう考えると名案なんでしょうけど。
で、まあしかしそう邪慳に扱うのもあまりよくはないかな、と思って、徳川派の作品でも読もうかな~と思ったんですが、これがまあないンですね。びっくりするほどない。
「徳川家康 主役」でググったら、トップヒットが「徳川家康が主人公の作品が存在しない件」だし、セカンドヒットは1983年の大河ドラマ「徳川家康」ですよ。この30年お前は何をしていたんだ。言うなればもう滅びていたのかもしれないですね。ちょっと気の毒。
ただね、「国家安康」の件とか完全に言いがかりだろと思ってたんですが、寄付をよこせゾーンがめっちゃ広くなってちょっと笑っちゃうでおなじみのwikipediaを見てたら(大坂夏の陣のとこにあります)、「わりとこれは銘文自体が挑発的・非常識」という意見が結構あるらしくて、へ~そうなんだ、という感じにもなるわけです。
そういう意味ではちょっと同情的と言いましょうか、徳川よりの話も聞いてみたいかな、という感じも出てきたりはするわけです。そっちにも言い分はあんのかな、みたいな。
というわけで、もし「この家康がかっこいい 2016」みたいな情報があればお寄せください。