若松良樹「肥満の法哲学 自己責任、パターナリズム、そして、、、」
http://www.tasc.or.jp/educate/monthly/article/pdf/article_1602.pdf こちらをお読み下さい。大体そういうことを俺は言っています。いや言ってないんですけど正確に言うと。
こういうことを言いたかったが、自己の能力不足によってうまく語れず13万字にも膨れ上がった話が短くまとまっていますということです。
で興味深いのは、「合理的」ーーまあこっちは「自分の目的を最大限に実現すること」と一応の定義がありますがーーと「非合理的」の定義問題で、さて真に合理的な行動とはなんであるかということがあります。
俺はどっちかというとここで引用されているベッカーの立場に近い思想を持っているわけですが、行動経済学では人間は「非合理的」だと仮定をするということなわけですね。ところが、「では非合理な行動とは何か?」ということには特段の定義がないわけです。
だって「予想どおりに不合理」だとすれば、それは単に「直観的には合目的的ではないが、実際にはある目的を実現するために行動」しているから、「予想」ーーつまり、合理的な解釈は可能なわけでしょう。
って思っちゃうんですけど、それは俺が標準的経済学における「合理性」の概念をきちんと理解していないからである可能性もあって、であればまずはそこをある程度さわりだけでも学びつつ、しかしちょっと笑える話をも入れないといけない、みたいなことで混迷していった結果、字数がむやみに増えていく。じゃあどうすればいいかというときちんとプロットを書けばいいんや!
というわけで、今月中に「財田成香の事件簿」はなんとか解決に向かいたいと思っておりますので、皆さまなにとぞよろしくお願い申し上げます。全然「というわけ」じゃあなかったですね。珍しくプロット(というほどのものでもない)(最初から最後まで見通しが立っていた、というだけ)があったので、つい。