どうも枝野チマです。
本日よりサキリビの最新話にして“明日河侑の場合”編の事実上の最終回、『第9話 俺の名前』を更新致しました。
今回は“明日河侑の場合”編の事実上の最終回という事で、裏話を主に話していきたいと思います。
まずサブタイについてですね。
第4話『俺はヒーロー』からこの“明日河侑の場合”編が始まった訳ですが、今回の9話に至るまで全てサブタイが自分に関わるもしくは関するものになっている事にはお気付きでしょうか。
“俺はヒーロー”も侑自身がヒーローショーのアフレコをした事から来てますし、“幼馴染との因縁”も侑自身と優の過去に関係していますし、“砕ける、甘い夜”も侑自身が内心優を許している節があるのとサキとの夜を意味していますし、“傷付いて、気付いて”も侑自身の頬に痣が出来て、その後にサキの行動の意味に気付き、“黙って、溜まって”も侑の周りで物事が一気に押し寄せて、誰にも言わず溜め込んだのを表し…という感じで。
そして今回の“俺の名前”。これは言わずもがなですね。
侑は人間特有の優柔不断さと面倒くささを兼ね備えた、なろう系主人公としては非常に珍しい“人間らしい”キャラなのです。だから発言や行動に矛盾が生じていても、“それは人間だから”で片付けられるのです。
グイグイ来る咲希先輩は嫌いつつ先輩後輩の関係から脱する事はしない上に話す時は常に社交辞令なくせに、毒を吐いてくるサキには本音で話す——みたいな。
サキと咲希先輩のどちらを好きになるかと言われればドMでもない限り“咲希先輩”と答えると思うのです。
まぁ皆さんは“最終的にサキは侑にデレるんだろう”と思って読んでいると思うので侑に対しては思うところがあるかもしれませんが、当の本人である侑からすれば“急に現れて、いきなり同棲する事になって、家事はしてくれるけど毒舌な謎の女（しかも未来から来たクローン）”がまさか自分の為を思って動いているとは思える訳がないのです。にも関わらずそんなサキに対して本音（ちょっと悪い口調）で話すのはもしかしたら、毒舌に対する対抗心的なものがあるのかもしれません——そう思うと、サキと侑って結構似たもの同士なんですね。
そして次回からはその後日談的な展開が幕を開けます。
章的にはまだ“明日河侑の場合”編ですが、なんと新キャラ（しかも女）をご用意していますのでお楽しみに。
——まぁそれはつまり、咲希先輩があまり出なくなる事を意味するのですが……。
『第9話 俺の名前』はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16817139558928134070/episodes/16817330653251990462