『輪廻』様の作品です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330668862417378終わりゆく世界で、めちゃつよ女子があがいて戦うダークファンタジーです。
まずなんと言っても、世界観の、終わってる感、詰んでる感、がすごいんです。
世界を作った神様が、世界を破棄することを決めてしまった世界なんですよね。
人間はどんどん堕罪者と呼ばれる怪物に変化していっちゃうし、魔族という怪物もどんどん湧き出してくる。
そんなやべえ状況でも、人同士は争いを続けているっていうどうしようもなさ。
さらには神様に仕える天使たちもなんか陰謀を巡らせてるっていう。
そして、世界の終わりの時は決定されているので、それまでの時間を示す巨大な砂時計が、世界のどこからでも見えてる。
怖いですよね。
終末予言とかじゃなくて、ガチで終わる時間が可視化されてるわけです。
この崩壊していく世界を旅しているのが、特別な力を秘めた少女セラフィナ。
めちゃツヨ無双しちゃう系女子です。
堕罪者や魔族、天使相手にもバトりまくります。
彼女の出生には秘密があり、常に自分に問うています。
自分が生まれてしまった意味を。
戦いの日々の中でそれを探し続けるのです、が。
やがて、壮大な陰謀を巡る戦いへ巻き込まれていっちゃいます。
セラフィナが、大立ち回りで暴れ回るのが見所の作品なんですが、
アクションシーンに関してはけして期待を裏切らない格好良さで魅せてくれます。
もう一つの見所は、相棒の狼マルコシアス。
このマルちゃんは行動での感情表現が豊で、セラフィナに優しく寄り添ういいワンちゃんなんですねえ。
ダークな雰囲気の中で、唯一な癒やし要素な感じになっているので、台詞こそないですが存在感がすごい。
台詞ありのキャラより印象に残っちゃうくらいに。
結果、『台詞なしの狼』が私の最推しキャラになっちゃいました。
こんな方にオススメ
:詰んだ世界観のダークファンタジーが好き
:めちゃつよ系女子が大活躍するファンタジーが好き
:救いがあるようで、ないような、でもやっぱりある、なのが好き