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ぼちぼち更新しています&カクヨムプライベートコンテスト Vol.3

皆さま、フォロー、応援、コメント等下さってありがとう御座います(´▽`*)
相変わらず仕事が忙しいですが、ここの所、既発表分の校正と推敲を中心に、ぼちぼち作品を更新しております。

所で、カクヨムプライベートコンテスト Vol.3が、「魔法×ミステリ」と言うお題で開催されておりますね( *´艸`)

私としては大変興味深いテーマですが、応募要項のテーマの説明に使われている幾つかの語の定義がいまいちはっきりし無いので、執筆するかどうかに付きましては現在、鋭意検討中です。

まず、ミステリと言う言葉の意味自体が、実に広い意味を持っている言葉ですので、これは人により定義が異なり、捉え所がありません。

このミステリの語が、フーダニットの様な犯人当て、ハウダニットの様なトリック当てを論理に基いて行う本格推理を指しているのか、それとも江戸川乱歩賞の対象の様に「広い意味での推理小説であって、冒険小説をも含むもの」なのかが、いまいち断定出来ませんでした。

異端審問官、探偵、魔王の死体などと例が挙げられているので、多分、本格ミステリなのだろうとは思うのですが……問題はそのテイストです。

本格ミステリの中にも、バカミスですとか新本格など、幾つか種類があり、それぞれにセオリーと言うか定石がありますので、単にミステリと書いてあるだけでは何とも……。

とりあえず、通常の本格として捉えて置くのならば問題は少なそうです。

次に、「魔法」や「ファンタジー」と言う語の意味する範囲が、私には分かりませんでした。

これらの語も前述の「ミステリ」と同様、かなり広い意味を持っていますので、同様に定義の範囲がはっきりとは不明なのです。

妖力や超能力、更には『魔法科高校の劣等生』で扱っている様な魔術テクノロジーは超科学ですので、多分、世間一般で言う所の魔法には当たらず、例えば魔法を使ってパソコンで指紋やDNA解析など行うケースはNGなのではと思いますが……うーん( ′ω`)

ここで書かれている魔法と言うのは、多分、氷とか火を出したり、ダンジョンから出入り口までワープ出来る様な類の魔法なのかとも思いますが、かと言ってそう断言出来るだけの証拠もありません。

更にファンタジーの定義に付いて独自に色々と調べてみましたが、結論から言えば良く分かりませんでした。

検索すると、各方面で様々な事が記述されておりましたが、その細部の記述に付いては、信じて疑いようが無いとまでのほぼ絶対的な確信を抱くだけの根拠ある出典に基いているとまでは言い切れませんでした。
概念的には詳しく理解出来たと思うのですが、問題はファンタジーの語の範囲です。

ファンタジーは大別して、全く現実世界とは異なる世界観を持つハイ・ファンタジーと、地形や生物、政治・経済などの状況が概ね現実世界に近いロー・ファンタジーがありますが、ここで言われている所のファンタジーが、そんなロー・ファンタジーも含む言葉なのかは分かりかねます。

この辺りも、ミステリの語と同様、人によって解釈が異なる場合があると考えて置けば良いのかも知れません。

定義の揺れ幅と言う事ですね(*‘∀‘)

ただし、例として中世ヨーロッパ風RPGの様な、いわゆる通常のハイ・ファンタジーの世界が挙げられているので、とりあえずそうした世界観であれば問題が無い様です。

※ファンタジーの語の定義に付いては、草月玲さんの以下の論評・創作論も参考にさせて頂きました。
ファンタジー世界構築ガイド
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885065186


例えば、『空の境界』と言う作品の特に殺人考察や矛盾螺旋の章などはロー・ファンタジーかつ魔法を使ったミステリであり、一見、今回のプライベート・コンテストの規定に該当する様に見えます。

しかし、それは応募規定の字面だけを見た場合ですから、先に述べた魔王の死体等々の具体例からすると、その手の話も言っている意味が少し違うのかもしれません( ′ω`)

そうすると、また別の問題が出て来て仕舞いました。

そもそも、その種のハイ・ファンタジーを舞台として設定した場合、その世界で何が出来て何が出来無いのかを2万字程度で説明し、起承転結を付けるのは、通常の小説手法ではかなり、と言うか極めて大変に難しいと言わざるを得ません( ′ω`)

既存の作品としては、米澤穂信先生の『折れた竜骨』と言う作品がございますが、これはクローズド・サークルに近い島での事件で、しかも被害者は1人と言う作品です。

しかし、米澤先生はこのストーリーを執筆されるに当り、文庫本1冊分を丸々割かれています。

単なる日常ミステリなら分かりますが、ファンタジー世界を舞台として設定した場合、現実世界とは異なる独自の世界設定の説明が多く必要とされますので、まともな作品であるならば、数万字の容量では収まら無いだろうと言う事が出来ます。

少なくとも、私がそうした困難な執筆作業を2週間でやり遂げる事は不可能だろうと、一応、結論します。

そうしますと、まず、作品の実現可能性が通常の書き方では低い事が結論され、更にテーマの適用解釈の上で、仮定の上に仮定を重ねてプロットを考え、執筆作業をする事になりますので、今回のプライベートコンテストへの応募と作品の執筆にあたりましては、今後の気分次第かな、と言った所です。


補足:
……以下、ちょっと電卓で計算してみました。

仮にそれぞれの語の解釈が楽観的に80%で一致していると仮定すると、厳密な適用解釈が不明の語が少なくとも3語ありますので、0.8の3乗で、正しい解釈である確率は51.2%と言う事になります。

次に、それぞれの語の解釈が正解している確率をフェアに五分五分、2分の1で正解するとしますと、2の3乗分の1ですから1/8になり、募集要項全体の正しい解釈率は12.5%まで低下します。

すると、私が応募規定を正しく解釈する確率が楽観的に考えても50%そこそこですと、色々と非効率的で無駄な結果になりそうなので、今の所はちょっとやる気が起きません……(*_*)

追伸1:
あ、これは今回の件で私が真っ先に頭に思い浮かんだイメージです。

~問題~
「顧客が本当に必要だったもの」、とは?

解答が何かに付きましては、是非、読者様がご自分で調べて欲しいと思います(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾


追伸2:
上記の様に、今回のプライベートコンテストの応募要項には、私には一義的に解釈する事の出来無い分から無い点が数多くありましたが、一応、最低限これだけは言えると言う定義の集合をリストアップした所、かなり荒いですがプロットを1本作る事が出来ました(*‘∀‘)

応募させて頂くかはさておきですが、執筆の方は前向きに考えております。

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