兵庫県三木市で開催された三木deナイフショーにお邪魔してきました。
今回のお目当ては主に菊さんの名代で来てる息子さんのマサユキさん。
グリップ材が紫のナイフがそれで、背面の滑り止めが指に喰いこんで痛いほどで非常にいい感じでした。その一方で、ややグリップが短すぎる印象を受けますね。あと一センチ長ければ素敵なのですが。
今日は二日目だったので全部で五種類しか残ってなかったのですが、写真のナイフはそのうちのひとつ、スキップジャックのショートモデルです。
https://prezo.jp/column/2233 ほかにはエナガという小型モデルとフィッシャーというモデルの大小がありましたが、エナガは――URLの様なシマエナガのぬいぐるみが脇に置いてあったので――間違い無くこれのことだと思います。菊ナイフの小型ナイフは数挺持っていますが、それらに比べるとグリップが分厚くて握りやすかったです。
フィッシャーに関してはブレードデザインは好みなのですが、グリップエンドが掌側を頂点とする三角形になっているのが気に入らなかったので見送りました。掌に当たるのが気になるんだよね。
真ん中の右側のZippoはストライダーの公式のZippoです。使ってみたい様な勿体無い様な。どのみちタバコ吸わないから、たいした使い道も無いのだけれど。
その下はDSIクラブというショップで見つけたレザーマンの車輌脱出用ツールZ-REX。
バイク用に常備してるけど、もう一挺仕事での携行用に探してました。
さらにその下は干支デザインの肥後守。ちなみにわしの干支は辰年ではありません。龍のデザインが気に入っただけです。
https://twitter.com/famitsu/status/1576942701341089793https://www.famitsu.com/news/202210/03278142.html 一番下はゴールデンカムイという漫画作品に肥後守が登場したことで実現した懸賞のプレゼント品なのですが、全ステンレス製の製品の刃先を丸めて砥ぎも刃がつかない程度に抑えたもので、バターナイフだそうです。円盤一枚ごとに百挺だそうです。本来はこの手前に向いている面に、ゴールデンカムイのロゴが入ります。
なおゴールデンカムイに登場する肥後守は持ち手部分が長方形の真鍮板を長辺に沿って二つ折りにした現行のものではなく帯状の長い真鍮板を二つ折りにした旧タイプのものですが、ステンレス板をその様に加工するのは難しいらしく現行モデルと同じものになりました。ホットサンドメーカーといっしょに商品にしてるからバターナイフなんでしょうけど、後始末面倒そうです。あとペーパーナイフにもいけそう。
ちなみにこのバターナイフ、サービスでタダで戴いたんですが。これを通常どおりに刃つけしたものは八千八百円の値がついてました。
手間暇を考えると通常の八千八百円の肥後守より手がかかっているぶん値段も高い、九千円から一万円くらいが相応なんじゃないかと思います。商売になっているのだろうか? 少なくとも、四千円のナイフのおまけにつけていい代物じゃないと思う。
左はSureFireがLEDに切り替え始めた初期の傑作U2ポーキュパインとその前モデルA2ポーキュパイン。同じものが二挺あるのがU2です。U2Pはもともと一挺持っていたのですが、二挺セット販売でひとつ増えました。今となっては問題にならないほど光度に欠けるのですが、当時としてはかなり明るいライトでした。また、このアグレッシブなデザインは現行型には見られないものです。
ちなみに俺U2Pを一挺紛失してまして、実は通算三挺目です。
それと、スティーヴ・ライアンはもういっそイカリヤ経由でオーダーかけようかと思えてきました。話が変わりますが、ウォレン・トーマスは現状昔の様な製品の新作が望めなくなっています。
工作機械に挟まれて指を欠損し、失明まではいかないけど視力が極端に落ちたそうで、以前の様な作業が困難になっているとのことです。実際、最近イカリヤに納入されていた作品はどれもこれもチタンの板を削り出した単純な形状のシースナイフばかりで、表面処理も以前のものに比べると粗さが目立ちます。ありていに言えば、みんなワンパターンと言うか。
デザイナーとしては素晴らしい才能の持ち主ですし、ぜひ不死鳥のごとく復活してほしいものですが。
話を戻すと、今のところライアンは精力的にナイフメイキングを続けてる様ですし、円安のせいで割高になるけどほしいならオーダーすると言ってくれたので頼んでみようかと。
スティーヴ・ライアンはスパルタンな分野に全振りしたときとアート系の方向に路線を振ったときで印象が全然違うのですが、個人的にはスパルタン全振りで行きたいと思っております。
だってカッコよさが全然違うんだもん。ねえ?
で、ここでようやっとタイトル回収ですが、どっか田舎の県に移り住みたいです。現状手持ちのナイフを眺めてニヨニヨしてるだけのを、もっとちゃんと現場で使い倒してみたいというか。岐阜の恵那にアウトドアブランドのブッシュクラフト社が経営するブッシュクラフトフィールドがあるんですが、そういうのを使ってみたいです。
大阪にもあればいいのに。