シェオゴラス並みにチーズの話題ばっかりだった気がします、ボル子です。
これでもかというくらいチーズな更新だった気がします。チーズについていろいろ調べてました。チータラ旨いよね。
牛飼いちゃんの登場は、別にゴブスレの牛飼いちゃんに触発されたわけではないです。コミック版の牛飼いちゃんはめっちゃ可愛いですが。
ぶっちゃけて言えば尺稼ぎと、もうひとつ理由を挙げておくと場所がどこらへんなのかを説明しておきたかったので。
結局牛飼いちゃんたちには名乗ってませんが、アルカードはここで携行糧食をいくらか補給して船に乗り組むことになります。
作中時期は一五〇〇年代初頭なので、大航海時代真っ只中です。
牛飼いちゃんたちのチーズや燻製は、船乗りの保存食という設定です。実際そういった事情で発展したんでしょうしね、燻製とか干し肉。
ほかは芋とか。
牛飼いの女の子たちは作中で書いてる通り、船会社等に納めた以外の製品は港の周辺に持っていって小売りにしています。当時の食糧事情が食糧事情なので、自分個人の備蓄糧食として自腹で購入していく船乗りを相手に販売してる設定ですね。
牛乳のホールチーズって結構でかいのが多いんですが――ホールチーズで検索すると、Amazonで三十六キロあるチーズが販売しています――、作中にある牛飼いちゃんたちの作ってるチーズは割と小ぶりです。船乗りたちが自分のおやつに買っていく需要があるとわかってから、三十キロもあるホールチーズにひいこら言ってるのを見てダウンサイジングしたのです。ハードチーズは最短でも熟成に半年必要なので、実際に商品化されたのは半年後ですが。ちなみにお持ち帰り用のバッグつきで、次回それを持っていくとちょっと割引してもらえます。
船によっては食糧としてゾウガメを生きたまま連れていたりもしたのですが、アルカードの乗る船ではそれはしない予定です。
ゾウガメ云々は実際にあったことで、大航海時代到来とともに乱獲されてほとんどの種が絶滅しました。動作が緩慢で飲まず喰わずでも死なないので扱いが楽だったんですね。
個人的には絶滅危惧種を創作の中とはいえ、食べるシーンを書く気にもなれません。味が想像つきませんし。
ちなみ当時の食糧事情的に、壊血病は避けて通れないもんでした。
ワンピの読者が何人おいでかわかりませんが、だいぶ昔、ええと、半漁人みたいな連中と戦うちょっと前の、ロロノア・ゾロの弟分が死にかけてたやつ。
ビタミンCの欠乏が壊血病の原因であることを発見したのはリンドというイギリスの医師で、外洋航海でそれを生かしたのはキャプテン・クックでした。彼は第二次世界一周航海に際して塩漬け野菜と一緒にライムを積み込ませ、ライム・ジュースの飲用を強制することで乗員の壊血病発生を抑制することに成功しました。
が、作中ではまだ発見されてないのでんなもんねぇよ!
英国人のことをライミーと揶揄するのは、これが語源だそうです。
ちなみにアルカードは狼王クールトーを使い魔として取り込んでいるので、クールトーの同時通訳によって狼と意思疎通が出来ます。トイプーみたいに原種からあまり乖離してしまった種の犬とは意思疎通出来ません。ただし狼犬やそれに近い犬種の場合は、意思疎通が可能です。
ソバとウドンとテンプラは駄目だったみたいです。
オチ? いいや、無いよ。