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【ザ・キメラ回】昔の路線に戻らないかな、ガイバー……

 ここらへんから、強殖装甲ガイバーのファンとしてはやたらと楽しくなってきます。
 たぶん若い人たちだと、キメラと聞いて想像するのは鋼の錬金術師だと思いますが、作中に登場するのはこんなんです。まんま獣化兵だということを否定はしません。大好きだし。

 ところで、人間キャラでは村上さん、獣神将はミラービリス閣下、ガイバーは0号、獣化兵はネオゼクトール、アプトムはグレゴール×エンザイム2×ヴァモアの複合形態が一番かっこいいと思う俺は異端じゃないよね? ギガンティックは正直正面から見るとケツ顎にしか見えなくてさ……
 否、初登場時はかっこよかったよ? ギガンティック。でもミラービリス閣下の変身シーンはもっとぞくぞくしたんだ。
 だから最近のガイバーの戦闘シーンの描写の雑さは見るに堪えない。
 なに、あのガイバー2Fと戦ったゼルブブス改の弱さ。もうちょっと丁寧に描こうよ、筆の遅さはもうあきらめてるから。
 あのアポルオンの切断波とかもさ。せっかく晶がアポルオンについて村上さんとの関連を感じる大事なシーンなんだから、もうちょっと丁寧に描こうぜ。それと、速水さんのバイオフリーザーが胸郭内部にコンプレッサーと熱交換機を形成するという設定はどこに行ったのか。
 ところで、27巻でダナパルスとかビルボネッグとかノズコフと一緒にトラックに乗ってた超獣化兵、彼は紹介されてませんね。
 でもあれだけいろんなクリーチャーが出てきてもネタが尽きないのは素直に凄いと思います。数はいるのに残念ながら扱いが雑魚ですけど。超獣化兵に格上げされてたシネバイトの扱いの雑さは泣けてくる。というか彼、一般獣化兵と同じ戦闘工作員のスーツ着てた様に思うのだけど。小説版では手ごわかったのにね。
 解説は量産化に漏れた試作獣化兵の一体とか書いてあるし、実態は超獣化兵に格上げどころか試作獣化兵の様です。なぜ解説の分類だけ超獣化兵なのか。
 そう言えば聖闘士星矢の甲冑分解図なんかも、登場人物の数だけあるんだよねあれ。よく全部が全部考えたもんです。

 ちなみにヴァモアの生体熱線砲。ルシフェリンがルシフェラーゼによる酸化反応で発光する、ホタルやイカ、渦鞭毛藻類、バクテリアや一部の魚、貝虫やガマアンコウなど様々な生物に見られる生体発光現象、バイオルミネッセンスによって発生するレーザーなんですが――まだ高校生くらいの頃、ヴァモアのネタ読んで実際のところを調べてみました。当時は金無かったので(今も無いけど)図書館で。
 ちなみに同様のネタは三雲岳斗さんの『レベリオン』シリーズにおいて、皆瀬梨夏ちゃんの『ヴィジョン・オブ・ディスオーダ』に使われていましたが、なんとびっくり、ルシフェリンの酸化反応による生体発光は効率が高すぎて熱を持たないのだそうです。
 つまりレーザーは作れても熱線にはならないのですね。冷光という別名もあるくらいで、調べてがっかりした記憶があります。
 
 まあ、ルシフェリンのバイオルミネッセンスが非常に高効率な発光システムであることは有名な話です。効率が高いってことは、つまり電力なりATPなりのエネルギーをそれだけロス無く光に変換してるってことで、ロスになった部分が熱に変わってないってことです。
 白熱電球が熱くなるのは電気抵抗による発熱のためですが、光変換効率が百パーセントに近づけば近づくほど電球の発する熱は少なくなります。LEDランプがそうである様に白熱電球と同じだけの光を出せる様にすれば消費電力が小さくなり、同程度の消費電力を維持すればはるかに明るくなります。
 でもそれもそれで問題みたいで、LEDの信号が雪国で問題を引き起こしてるみたいですね。
 LEDを採用した信号機はそれだけ発生する熱が小さいのでレンズに附着した雪が溶けにくく、信号が見づらくなるのです。最近流行のLEDのヘッドライトやコンビネーションランプにも同様のことが言えますね。
 LED信号機の表面に電熱線仕込んだガラスカバーをつけて、降雪時だけ通電すればいいんじゃないかな。

 それはさておき、キメラの外観を表現するときに時々出てくる『クチクラ』。今回のメインのネタはこれです。
 クチクラとは英語でキューティクル、日本語では角皮と表記されるラテン語で、表皮の表面に形成される強固な膜を指します。主に体表を保護する役割を果たし、哺乳類の体毛、人間の頭髪等にも存在しています。動物のみならず植物にも存在し、蝋を主成分としておそらくは乾燥を防ぐために海岸に近い場所や乾燥地帯の植物の葉でよく発達しているそうです。

 昆虫、特に甲虫においては外骨格を形成しており、作中で表記されるクチクラとは主にこれを指します。
 このあとすぐに登場するのでここで書きますが、カニなどの外殻を形成するキチン質は主に甲殻類の外殻を構成する直鎖型の含窒素多糖高分子で、ムコ多糖の一種、ポリ-β1-4-N-アセチルグルコサミンを指します。
 なので、『クチクラの外殻で鎧った』とかそれに近い表記が登場した場合は、カブトムシとかクワガタムシの外殻に似た質感の装甲を持つキメラなんだと思ってください。ゼクトールの外殻なんかがクチクラです。カクヨムと同じ角川書店だし、ぶっこふあたりでお手にとって見ていただけたら本望ですね。
 同じく、『キチン質の外殻で鎧った』とか出てきたらカニやエビの様な甲殻類のそれに似た外殻を持つキメラです。
 厳密には甲殻類の外骨格も甲虫のそれ同様クチクラの一種なのですが、クチクラのイメージを甲虫の外骨格に限定したかったのであえて区別しています。あと、キューティクルという単語から真っ先に髪の毛とかヘアコンディショナーを連想するであろう日本人が、キューティクルという単語から甲虫を連想するのも難しいだろうと思ったので、あえてラテン語で表記しました。
 またその組成は生物によって異なり、たとえば甲虫の外殻を構成するクチクラとカニの外骨格を形成するキチン質、哺乳類の体毛の表面を覆うキューティクルは、クチクラという分類は同じでも構造や構成物質はまるで異なります。

 説明はこれで終わりですが……元の路線に戻らないかなあ、ガイバー。ギガンティックが巨大化しちゃった時点で、マッドマックスに路線変更した映画版バイオハザードと同じ末路をたどりそうな気もしますが。

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