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『掌の宇宙』第3話 解説

《アメリカ先住民・チェロキー族と、エリアス・ブディノー》

 第一話『話す木の葉』をご参照下さい。
 エリアス・ブディノーは、メイジャー・リッジの甥です。1828年、チェロキー国民新聞『チェロキー・フェニクス』の主幹となり、ヨーロッパにも名を知られる存在となりました。エリアスとハリエットの物語は、史実に基づきます(1826年結婚)。

 トーキング・レイン、スマイリング・クラウド以外の登場人物は、全て実在していました。


 ★ご注意★
 本作品では、19世紀当時存在したネイティヴ・アメリカンや黒人に対する差別をテーマとするために、あえて「インディアン」という呼称を用いました。また、当時の白人側の考えとして、侮蔑的な表現を用いています。(文化的に遅れている、文明化、ニグロ、奴隷、インディアンにくれてやる、など。) これは、白人の文化・宗教・人種を至上のものとする当時の偏見や社会風潮を表すためであり、作者自身にそれを肯定する意思はありません。

 「白人の文化・宗教とは違う独自のものとして、ネイティヴ・アメリカンや他の民族の文化・宗教があり、そのどれも尊重されるべきではないでしょうか?」というのが、本作品のテーマです。その為に、創作上の人物・トーキング・レインを登場させました。
 お読み下さる方が誤解なさらないよう、敢えて書かせていただきます。

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