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ウェラテヌス隆盛期 主人公の義兄弟たちについて

 お疲れ様です。
 浅羽信之です。

 と、言う訳で(どう言う訳で?)、主人公エスピラの妻、メルアの兄弟についてざっとまとめたいと思います。
 
 義父、タイリーには五男四女おりますから。本当にざっくりと。
 ならびだけ知りたい人は一気に下まで!


・トリアンフ
 産まれ:長男・長子
 母親:アプロウォーネ(タイリーの最初の妻)

 エスピラのことを邪魔に思っている者の代表。
 自身の子よりも若い実の妹メルアに欲情し、次男タヴォラドに嫉妬し、義弟のエスピラに父親の寵愛を奪われた恨みを抱いている。
 正直、プロットの段階でこうなるのならば名前を変えれば良かったとも思った。


・プレシーモ
 産まれ:長女・次子
 母親:アプロウォーネ

 嫁いだためセルクラウスの権力を握ることには興味がない。
 ただ、タイリーに後から嫁いできたパーヴィア系列の子に権力が行かなければ良い。ついでに兄弟内における自分の立ち位置の向上及び夫のバッタリーヤ・クエヌレスの永世元老院議員、息子たちが将来執政官になることを望んで四章では積極的に介入しようとしたが、落としどころを知らないかのように見えたメルアによって目論見が失敗に終わる決定打を与えられてしまった。


・タヴォラド
 産まれ:次男・三子
 母親:アプロウォーネ

 タイリーの子供たちの中で最も優秀な子。
 エスピラの才能をかっており、親子でもおかしくない歳の差がある。強大になりすぎたセルクラウスの権力を安全に引き継げるレベルへの削減と安定化を狙っている。
 兄弟仲が良くないことは気が付いているが、気にしてはいない。刃向かうなら徹底的に。味方になるなら蜜を与えて。
 その扱いに、血のつながりは関係ない。


・コルドーニ
 産まれ:三男・四子
 母親:アプロウォーネ

 兄弟の仲で一番才能があるのがタヴォラドだと理解している。同時に、父親が子供たちには大甘なのも理解していた。
 故に自身が引き継げるモノをタヴォラドに匹敵するモノにするように狙ってはいたが、相手が悪かったと気が付いたのは目論見が失敗に終わることを悟った時。以降、彼は作戦を変更し、セルクラウスの二番手の立ち位置を確立しようとしたが……。


・フィアバ
 産まれ:次女・五子
 母親:パーヴィア(元処女神の巫女)

 パーヴィア生まれの第一子。残念ながら、政治家タイリー・セルクラウスから見ればフィアバで得られる婚姻の価値は三女クロッチェよりも下。だが、子は子と確かな愛情を注がれている。
 すぐ下にクロッチェが産まれたこともあり、産まれてからずっと周りが争っているような状態であった。だからこそ、母親を同じくする弟達を案じており、姉であるプレシーモのことは嫌いである。兄たちは特に好きでも嫌いでも無い。


・クロッチェ
 産まれ:三女・六子
 母親:アプロウォーネ

 パーヴィアよりもアプロウォーネを愛していることを伝えるかのようにフィアバのすぐ後に生まれた子。家の人や兄弟には良く可愛がられていたため、兄弟間の争いからは距離を置いている。夫のトリンクイタ・ディアクロスともども小さき頃からエスピラを知っており、親戚の子を可愛がる感覚でエスピラのことを勝手に可愛がっている。
 悪意はないためか、メルアが最もなついている兄弟でもある。


・フィルフィア
 産まれ:四男・七子
 母親:パーヴィア

 パーヴィア待望の男の子。
 なお、フィアバに守られつつも争いの原因が分かってからは大人しくしようと決意していた。エスピラに対しては良くも悪くも何も思っていない。
 才能がありあまるわけではないが、セルクラウスと言う血縁もあり、通常の世の中であれば、その内執政官選挙にも出馬することは確実視されている。


・ティミド
 産まれ:五男・八子
 母親:パーヴィア

 財務管理に長けた者。ただし、人の機微を読むのは苦手。人を怒らせることが多く、結果、おどおどとした態度も多くなり、「すみません」が口癖になっている。
 ただ、フィアバ、フィルフィアとタイリーの子であるにもかかわらず遠慮しているのが好きではない。故にセルクラウスを誇りに思い尊大な意思をその身に宿すこととなった。
 正直、タイリーの子供たちの中では最も名は体を表していると思う。


・メルア
 産まれ:四女・九子
 母親:アプロウォーネ

 アプロウォーネ最後の子。
 畑仕事もせず、外にも出ないため細身で白く筋肉が無く、アレッシア人に好まれにくい容姿をしているが、最もアプロウォーネの面影を残す子供である。
 五歳になる前にエスピラに出会い、以後、エスピラとずっと一緒にいる。

『好きな食べ物は白身魚とリンゴ。好きなお酒はリンゴ酒。優れている所は語学能力、隠密性。盤面を広く見ることもできる。アレッシア人としては忌むべき行いにも何も思わない。悪癖は噛むこと。信奉しているのは運命の女神』
 決して、誰かの説明の誤植ではなく、メルアの説明としてもあっている。




 と言う訳で、並びは
長男トリアンフ、長女プレシーモ、次男タヴォラド、三男コルドーニ ……母アプロウォーネ
次女フィルフィア  ……母パーヴィア
三女クロッチェ   ……母アプロウォーネ
四男フィルフィア、五男ティミド ……母パーヴィア
四女メルア     ……母アプロウォーネ

 です!

 非常に長くなってしまいましたが、以上です。

 お体ご自愛下さい。
 浅羽信之でした。

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