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整合性と勢い

今から書く内容は備忘録みたいなもんです。
長々と書くという作業をこなしていると、ついつい初歩的なことを忘れがちになるので。


物語を書くときに、当然ながら整合性のとれない筋立てだと、どうしたって読む方からするとストレスになってくる。これはファンタジーだろうが、現代が舞台であろうが関係なく、一人の人間を書く上において、その人物であれば言いそうなセリフであったり、行動であればすんなりと受け止められるものが、一つ書き損じると、「ん?」と違和感が生じてしまう。これが一つ程度で済んで、後で理解できる説明なりがされていれば、当然そこは『納得』もされ、うまくいけば『カタルシス』となる場合もあるのだが、これがどんどんと積み上がっていくと、もうこの人物が一体何者なのか、読者からすれば不気味極まりない、不条理極まりない、物語構成上、非常に邪魔な存在になってしまう。つまり、物語世界におけるクラッシャーになりかねない。
この状態は人物に限らず、物事においても生じるし、設定においても生じ得る。
円滑な物語の進行のために、設定であったり、プロットというのが必要となってくるのはその為だ。
だが、これが諸刃の剣とも成りうる。
というのも、あまりに設定であったりプロットにおいてガチガチに固めすぎると、物語の勢いが削がれてしまう。この物語の勢いというのは、読者を世界観の中に引き込むための重要な要素で、これがない物語がつまらないのは言を俟たない。
といって、勢いだけで書き綴った物語において、整合性がとれなくなるのはよくある話だ。
先に書いたような重要なクラッシャーとなるものでなくとも、微細なインシデントが散らばっている。
よくあるのが、登場人物の行動性不整合だ。
先の文章で「彼はそう言って珈琲を飲み干した」と書いているにもかかわらず、後の文章で「彼は怒鳴りつけつけると、カップに残っていた珈琲を飲み干した」なんて書いた日には、彼はいったいカップをいくつ持っていたんだ? あるいは、いつ珈琲をおかわりしていたんだ? と、読者に「?」が点灯してしまう。
その為にこそ、推敲作業は必要で、勢いと整合性という相容れにくい要素に、妥協点をもたらす必須作業なのだ。


……………って、長々書いたけど、要は推敲作業やってると、話が進まねぇんだよぉぉぉぉ!!!!!

っていう、嘆き或いは愚痴。でした。

長々すみません。

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