三鞘ボルコムさんの批評企画で、ズレアクエストを取り上げてもらいました。
【素人の書く、超☆激辛批評】
https://kakuyomu.jp/works/16818093073680804195まずこの批評企画ですが、おそらく思いつきで始められたものだと思います。そして自主企画の闇と言いますか、この企画に大量の作品が応募されて本当に戸惑ったことと思われます。それでも方針を定めて批評を続けられている姿勢は見事だと感じます。
宣言通りかなり辛口で、ほとんどの作品が☆がゼロとなっております。その理由も多くが「文章が読みにくい」で、読点がなかったり改行もなくダラダラと続いていたり、一人称と三人称が混ざりあっていたり……ぶっちゃけ設定だけファンタジー読み続けるのって精神力が必要になります。
その中で三鞘さんのすごいところは、初期に比べて批評のコツをかなり掴んでいると思われるところです。私はそんな企画が大好きなのでこの批評企画を最後まで見届ける所存にございます。
さて、ズレアクエストです。ズレアクエストは今私がカクヨムに出した短編の中で、一二を争う出来の良さを誇ると勝手に思っています。まだお読みになってない方は是非一読お願いします。
【ズレアクエスト~お父さんがクソゲーしか買って来ない~】
https://kakuyomu.jp/works/16817330665577549881そしてズレアクエストに対する三鞘さんの批評はこちらです。
【三鞘さんの批評ページ】
https://kakuyomu.jp/works/16818093073680804195/episodes/16818093076429200871☆が3!
「全てがハイレベルな秀作」とお褒めの言葉を頂きました。やった!ありがとうございます!!
懸念点として「題材がニッチすぎる」「登場人物の聞き分けがよすぎる」とのお声を頂きました。題材がニッチなのは仕方ないので、ちょっとだけ「登場人物の聞き分けがよい」ということについてこちらで触れさせて頂きます。
確かにこの作品の登場人物はとてもお利口さんです。マサルはとりあえず聞き分けがいいし、お父さんも「うるせえ親に口答えとは何事だ!(バシーン)」とはなりません。登場人物が互いに信頼しあっているというか、見ていて心地のいい関係であります。
では何故そんなことになっているかと言うと、単純にそうしないとお話が回らないからです。この短編小説でやりたいことは「ドラゴンズレアはクソゲー」であり、父子の諍いではないのです。そういうわけで多少強引ですが、お父さんにはドラゴンズレアをプレイするという罰ゲームを与えるためにこんなことになっています。
でもそれって、創作論なんかでよく見る「キャラクターのコマ化」ではないのかと思われた方もいると思います。実際マサルとお父さんは「ドラゴンズレア」というゲームのためのコマでしかないので、ここに出てこない部分は一切キャラクター設定をしていません。ついでに言うとお母さんに至っては「お父さんを叱る」以外何にも考えてません。
じゃあそんなコマ化しているキャラクターが何故生き生き動いているように見えるか、と言えばそれはおそらく舞台背景を書き込んだからだと思われます。その話は長くなるので、別記事の「ズレアクエストメイキング」でお願いします。
【ズレアクエスト⊂(・ω・ )おかわり】
https://kakuyomu.jp/works/16817330665779367524/episodes/16818093076496093956ちなみに「キャラ化せずにリアルな人間を書く」をやると、なかなかWeb小説という世界ではウケないのかなと思います。以下わりとリアル寄せに書いた作品です。ラーメンがおいしそうでよかったですね。
【誰もお腹を空かせないように】
https://kakuyomu.jp/works/16818093074763330439 最後に、最近よく遊んでる無料AI絵に「ズレアクエスト」のイメージを書いてもらいました。AI絵ですので細部は気にしていませんが、図らずしもゲームのキャラが「星をみるひと(これも伝説のクソゲー)」に出てきそうで作者は大笑いしました。
ちなみにクソゲーについて勉強すると、わりと「エンタメとは何ぞや」という勉強になるのでおすすめです。おしまい。