『よって、方相のごとし』
https://kakuyomu.jp/works/16817330662486870314 長い時を経てようやく完結いたしました。
十一万文字と少しという私の長編にしては短めですが、元々そのぐらいの内容を想定していたことと、時間との闘いでこのあたりは予定通り。
しかし、今までで一番の難産でしたね……!
元々は23年九月、横溝ミステリー&ホラー大賞に出したものの、序盤で「何だか練り足りないな……」と首をかしげ、取り下げました。
それから数ヶ月、更新休止にし、うんうんうなり続ける日々となりました。
自分の性質として、一度公開した作品を未完のまま放置し続けるのはどうにも居心地が悪く、さりとて書く意欲もなかなか湧かず……。
そうこうする内にカクヨムコンが始まり、今こそ! と参戦。練り込みが足りない、と横溝さんの時と同じ悩みに頭を抱えながら、十万文字達成という参加レギュレーションを満たし、どうにか読者選考期間中に完結させられました。
事前に用意したプロットは七割ぐらい破棄しましたが、参考文献を読んだ時のメモやくり返されるネタ出しなどで、どうにかなったようです。
スタートしてはあまり良くないものでしたし、話の構成や見せ方には反省点が多くあるのですが、最終的に楽しんで書き、納得のいく結末を迎えられたので良かったと感じています。苦しんだ最大の原因は、己のヘキを封印した所がまずでかいと思いますが、その状態でここまでやれたのも良かったですね。
【登場人物】
■籠ノ目宵路
名字はわりとストレートなやつ。全体としてだいぶ女々しい感じが出てしまったなとも思うのですが、本編では追い詰められていましたし、ヒーローの素養もあるやつです。
■黒鳥りん
いい加減女性キャラをもっと書きたい、女性ヒーローをやりたい! で作ったキャラクターです。作中では触れていませんが、得意料理は町中華(バイトで覚えた)、将来の夢はF1カーの整備士でした。
F1カー整備については、日本よりは留学した方が現実的なんですが、その場合「この世界はモータースポーツが大流行しているパラレル日本なんすよ」という説明を差し挟む必要があったので、前者はともかく後者は没になるかもしれません。でも彼女、ミニカーコレクションとか家にあるよ。
好きな動物はパンダ。世にも珍しいツートンカラーがカッコイイから。あと両親の他に姉が一人います。
■ヒョウ
(ネタバレ参照)
■紫藤恵生
りんを怪異の世界に引きずり込み、ヒョウと出会うきっかけを作った人物。作中では登場時点で死亡しています。
彼女たちの怪異体験については、長編や短編でもいずれ書きたいと思っています。
■蕃雨太郎
(ネタバレ参照)
【本編必読! ネタバレあり後書き】
https://fusetter.com/tw/zpJIcDT9#all 最後に、絵樟さん(Twitter/Xアカウント:@EX5551)よりいただいた本作のファンアートを紹介します。ありがとうございました!