不思議な話で、何か”寝てはいけない時”にみる夢というのは何故か、その”寝てはいけない時”の作業に準ずるものになることがある。
勉強中に眠ってしまうと勉強している夢を見、運転中のそれは運転の夢である。
無論、勉強はともかく運転中にそれをやると人は死ぬので起きてなきゃいけないわけだが、これでみる夢が「運転している夢」なのは本当に良くない。どういう作用によってこれが起こるのかが本気で気になってしまう。
つい先日、ウチのサークルの人間で鎌倉へ旅行にいった。
運転担当は相変わらず私で、しかも月曜日には家族で車を使って旅行にいったので三日に渡り運転を続けるという、自動車の運転でメシを食っていた一時期に準ずるほどの距離を運転することとなってしまった。
そのせいか、昨夜はどうも眠気が来ず、寝ようとするとあの「運転している夢」をみるハメになり、私は殆ど反射で
「これは居眠り運転をしている!!!!」
と判断し、即座に”存在しないハンドル”を握ろうとして目を覚まし、すると目の前に広がるのは凄惨な事故の現場……では、なく旧版三島由紀夫全集やマヤコフスキー選集、ベルジャーエフ選集、グラムシ選集である。
安心して寝ようとする……また「運転している夢」をみる!!!
起きる、ハンドルはない!
……これを三十分ほど繰り返していた。
一時期コールセンターで働いていた時、コールセンターで電話を受ける時の固定的な文言を夢の中で暗唱していたことがあるのだが、どうも私はこのテのうなされ方を定期的にするらしいことが理解できた。
小説『無名』はセーブザキャットメソッドの実践作品。
殆ど二次創作に近いが毎日更新。見守って頂ければ幸い。
後は評論をちょいちょい書きたい気持ちがあります……。