花井有人

知人は小説…活字を読むことを嫌います。 漫画しか読みません。 そんな知人に見せたい、小説表現の魅力がつまっております。 文字を嗅ぎ、文字に触れることがきっとできると思います。 …続きを読む

小説というより、設定資料集のような魔術における設定解説テキスト。
ファンタジーもの書こうとしている人は、読むと面白いかもしれない。
これは、グリモワールになりえる。

臆病な葛藤の、一歩にも満たない半歩のような、とあるいちにち。
誰かにも当てはまりそうな悩みに、少しだけ共感します。

一話、一話のボリュームも適切で読んでいて、疲れない。
だから、もう少し読める、とどんどん先を読んで行けました。

けっして、突拍子のない話ではなく、無理のない話の展開。
ああ、うん。って、読んでいて心の中でうなづける。

誰かに自信を持って、お勧めできる作品です。

仕組まれている美しさが奇怪で不気味に感じました。
ジャンルはホラーとは違うのでしょうが、私はぞっとした感触を受けました。

悪い意味ではありません！

非常にデフォルメされたゲームライクストーリーで、キャラクターが、活き活きとしています。

まだはじまったばかり。
お話はどう動くのかわかりませんが、心理描写や文が素直で心地よく読んでいけます。

ゴールが見えないと、疲れちゃう。
ゴールが見えると、寂しくなる。

今、走っていることが、活力の証。

舞台脚本のようで、そのまま演劇に使用できる作品です。
省かれ、描かれてないからこそ、また答えも七色でしょうが、零れ落ちているそれは、何色なのか自分の中の色味と比べられます。

ゲームのような設定と、会話の連続でキャラを掘り下げるスタイルは、スラスラと読み進められる