本日、5月2日は「タロット絵師の物語帳」の登場人物サルジェの誕生日です。何日か前に決めました。
なーんも考えずに日付ぱっと浮かんだやつにしたんですけど、サルジェ、お前すごいな。5月2日の更新分から私が「サルジェの章」と呼んでいる「タロット絵師の賄い処」の掲載が始まるんです。すごい偶然。(ちなみになろうではとうの昔に掲載済み)
思い出話をすると、病院で点滴を受けているときに「たろえし、読者さんがついてくれたから、三作目はサルジェの話にしよー」というものすごく軽い気持ちでサルジェがごはん作る話を書くことを思いつきました。ごはんが上手く食べられないときに書いた「美味しそうなもの」の文章って普段では出せない輝きがありますよね。
たろえしシリーズは時折飯テロが突然始まるのですが、その発端は「サルジェの料理が上手い」という設定から来ています。問題発言をすると、サルジェの割烹着姿は何度か描いたことがあるのですが、本業である狩人姿は一度も描いたことがありません。ちなみに狩人姿はわりと軽装で、胸当てしているくらいですかね。あんまりがちゃがちゃしてると弓弾きづらいと思うんで。
ちなみになろうでは「タロット絵師の占い処」「タロット絵師の繕い処(旧修繕処)」「タロット絵師の賄い処」の短編三作に、四作目から「タロット絵師シリーズ」としてまとめることにして、「タロット絵師の呪い処」と「タロット絵師の商い処」が加えられ、サファリくんがセンセーショナルな風を巻き起こして、ハッピーエンド(くじゃくにはとても珍しい純粋なハピエン)を迎え、完結──と思いきや、数年後に後日談兼スピンオフの「タロット売りの占い処」を連載、シリーズ全作品をまとめ、補完修正を加えた「タロット絵師の物語帳」の連載が始まり、本日正午にたろうりパートの新章が開幕します。たろうりはカードの持ち主がサファリに変わっているので、主人公交代の色味があるんですが、まあ、サルジェの誕生日にかこつけて更新してもいっかー、と。
ちなみに、サルジェの過去は賄い処のときはあんまり考えてなかったです。前の地主の息子、くらいまでは考えてたんですけど、あんまり深掘りすると野暮ったいなー、と思いまして。
物語帳はもう「自由だ!」って感じでたろえしワールドを書いているので楽しいです。名前ついてなかった人に名前つけて、キャラが見えてくるの楽しいフィーバー。
たろえしシリーズは最初からいるサルジェが好きの人と、なんか気がつくと全部持っていくサファリが好きの人とがいて、ツェフェリはツェフェリで愛されていて、なんだか私が優しい気持ちになれる、皆さまと「好き」を共有できる作品だと思っています。
最新話まで毎日更新頑張ります。
サルジェ、誕生日おめでとう!