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「Zion」「氷の剣士」「RE」

「Zionの花束を」と「氷の剣士は炎の勇者に立ち向かう」のあとがきです。
まず「Zionの花束を」ですが、これは先に掲載した「はなむけ」のスピンオフとしてとあるサイトでこっそり書いていたものです。眼鏡老が気に入りましてね……こっそり書いていたサイトは眼鏡が主人公という感じだったんですが、時間が経つにつれて、顎髭やマスターにも愛着が湧き、最後は同年代三人で飲んだりなんかもしました。
「Zion」のイメージは「ちょっと古びたジャズバーでお洒落or男臭くお酒を飲む話」です。「はなむけ」がちょっと寂れた感じのジャズバーを舞台にしたドラマだったので、常連の二人はもっと色んな事件やドラマを見ているよー、という……私にしては珍しい「年月」をしっかり時間をかけて描いた作品です。
ちなみに眼鏡のキャラ造形は完全にくじゃくの脳が眼鏡チェーン癖すぎて焼かれているところからきています。
これは裏話なんですが、眼鏡と顎髭が「はなむけ」の歌い手に「おじさま」って呼ばれてるの、ルパン三世のカリオストロの城イメージです。
なろうでは実は「Zion」の続編として短編小説が一つあります。顎髭がいなくなってからの眼鏡のちょっとした話なんですが、滅茶苦茶楽しく書けました。小説家になろうから転載するつもりは今のところありませんので、気になる方は探してみてください。
「Zionの花束を」は二月末からの毎日連載でした。三ヶ月ちょっとの期間、お付き合いいただいて、ありがとうございました。評価とか数値的なところはあまり気にしないようにしているのですが(伸びないと病むので)、一話一話ハートをつけてくれる人がいて、星もいくつかいただいて、やはり目に見える評価というのは嬉しいな、と実感しました。

「氷の剣士は炎の勇者に立ち向かう」はZion完結後からの九日間という短い連載期間でしたが、小説家になろうで執筆していたリアタイ時、私は結構苦しんでいました。苦しんだ中で、息ができる場所を見つけて、そこにあったのがセフィロートというセカイで、傷つきながら笑っていたのがリアンでした。
文体が今のような形に定まってきた転換期で、滅多に感想もらえない私が、敬愛する二方から同日にお褒めの言葉をいただいて、ひどく感動し、泣いてしまった思い出があります。やはり形あるものが与えられると嬉しいですね。
私は二十年「文章を書くのが好き」というのだけは変わらずに物書きをしています。人生の半分とか三分の一とかそんなもんじゃないです。私はまだ二十代ですので、人生のほとんどを小説書きに捧げています。「好き」で書いているので、感想が来なくても、評価されなくても、延々と書きたい話を書くような人間です。
それでもやっぱり、少しでも人から「いい作品だね」と言われたいんだなって思いました。
感想や評価がつかなくとも書き続けるのは変わらないんですが、あると嬉しいことに気づいたきっかけであるこの作品は私を救ってくれた作品の一つです。
加筆で一話あたりの分量がおかしいことになっているんですが、読んでくれたら嬉しいです。

「RE」
氷の剣士が完結した今、新たに掲載を始めるアクションものです。一応現代ファンタジーにしてありますが、異能力とかはありません。武器を持って血みどろの戦いを繰り広げるタイプの話。たった一つの輪廻転生の切符をかけて殺し合いをする話なんですが、「あ、これデスゲームじゃん」と気づいたときにはデスゲームコンテストの〆日というあはれ……
ただ最近のデスゲームものとは違って知恵とか戦略じゃなくて圧倒的武によるデスゲームなので、たぶん主旨違うなーと見送った次第。こちらも加筆しながら連載します。全13話くらいでしたっけ?
現在三話目まで加筆修正を終えているのですが、アクションシーンを大幅に加筆したために、やはり文字数がおかしくなっています。でも楽しいです。
夏なので、そのうちホラー作品とかなろうから引っ張ってきます。

では、皆さま、良い六月を

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