書くのが怖い症候群

 あーもー、俺って奴は……。

 その、ごめんなさい、どうやら「書くのが怖い症候群」の様です。

 そんな病名ありません。



 ただ、某輝いちゃってる作品で、元主人公の、直属の上官の息子が主人公やっちゃってる話しで、「ptsdで、人前で飲み物が飲めない」という解説が流行っていて、その物語を見るたびに、確かに意図的に「飲めない」場景を描写しているとは受け止められるのだけれども、それは「PTSDの典型的な症状」ではなく、「PTSDによる、彼の特性としての症状」ということであればわかるのです。

 というのも、昨年末に、自分史上最悪の出来事に見舞われたのですが、先日、不意にその場所で(具体的には同じ施設内の、座標的には違う場所で)一時期酷かった猛烈な不安に襲われ、軽くパニックになりかけたことを、翌週精神科医に尋ねたら「フラッシュバックじゃないかな」といわれて大いにうなずけるところがあったのです。

 フラッシュバックもPTSDの典型的な症状で、僕はPTSDも持っているといって差し支えがないと思う。

 であればこそ、そのキャラクターの何か過去を示唆するシーンがあって飲み物が飲めないのであれば、分かりやすく精神障害を負っていることが受け止められるのだけれども、そのような描写のフォローもない。

 ただ、確実に「飲めない」描写は揃っており、それに気がつくことで物語の深みに気がつくことが出来る憎い演出になっている。



 だから、精神疾患の症状は個人特有の部分が多く、なかなか、「これ」を持って精神疾患とはいいがたいのだと思う。



 だけど、確実に昨冬からの僕にいえることは、「アデル・ヴァイスを書こうとすると寝こんでしまう」という症状だ。



 書きたいと思いつつかけない冬場を、書きためたゼライヒ史を披露することでなんとか繋いだ。

 でも、外出が重なって先週新話を掲載できなかったように、今は作品のストックがない。

 自分としては、神々のような数々の百合漫画の先生達の末席にでも並びたいと、かなり頭を悩まして小説に取り組んでいるのだが、どうしてもかけないんだ。



 書こうとすると、布団にうずくまってしまう。



 鬱の一番酷い時期がまさにそれだった。

 それを思うと、布団にうずくまってなお、不安で不安で仕方なくなるのだが、もう、どうにもならない。

 苦しい、でも書きたい。

 書きたい、でも苦しい。



 鬱って、こういうことなんだなあ。

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