遊君のモデルの人物と夜が明けるまで話し込んだ。
お互い、同世代の男の子なので、話が合う。
脳神経の生理学博士である遊君のモデルの人物に、恥ずかしげもなく間隙網のイメージ図を見せた(サポ限記事にしててゴメヌ)。
「なるほどね、グリア細胞によって構成されるネットワークについても議論されているしね」
などと、SF(すごぉく、不可思議)の設定としては好意的に受け止めてくれた。
こういうところ、友達だなあ、と思う。
いや、十四年ぶりに顔を合わせて会話してるんだけど。
で、話しがウクライナ情勢に発展した。
どういう落ちになるかねえ、と人ごとのように話していた。
そして私は一番気になってることを口にした。
「ネットのコメントでは、次は尖閣・台湾だなどという意見が大半だけど、台湾だけ攻めて尖閣には触れないと思う。
そうすれば、日本が他人事として手出しできなくなるから」
と。
遊君のモデルの人物は「台湾取れれば尖閣なんていらんからな」と同意してくれた。
そして面白いことを教えてくれた。
「今回の事件を受けて、ドイツで軍拡が進んでいる。
欧州の他国からも望まれて。
それに対して、ほんとかどうかわからんけど、ドイツ人を名乗ってるブロガーが、
『これってもう一回ポーランドに攻め込んでこいってことだよね、ね?』
と言っているのがあって、皮肉が効きすぎてて大笑いしたよ」
と。
聞いた瞬間私も大笑いした。
欧州の歴史は陣取りゲームの歴史で、国境線は右に左に上に下に前に後ろにと複雑に動く。
いま、ポーランド国家が位置している土地は、歴史的にはドイツ民族の土地だった。
バルト三国のリトアニアなんて、今のベラルーシやウクライナの大半を支配していたこともある。
発言の主殿がほんとにドイツ人であるかどうかはわからないし、ドイツ民族の心情なんてわからない。
でも、敗戦からこっち、常に負けを強いられる関係性を突きつけられてきておいて、「ここに来て俺等に頼るの? ならちょっとやっちゃうぞ、オラ」と、オラ付いた意見をいいたくなる向きもあろうかという気はする。
直前まで「ドイツ語なんてすっかり忘れたよー」と言っていた私だが、思わず口をついて出た言葉が、
Ja, natürlich!
だった。
ほんともう、いい加減コロナに飽きたので、原発稼働させて、核武装を議論しませんか?
Fukushimaの水も「処理水」なんて遠慮したいい方でなく、正面から正しく「精製水の放出」とでも呼びませんか?
それだけのこと、してるんですけど。
polygonal explosive lens とか、どっかの化学メーカーが試作品とか作ったこと有るんじゃないかと思うんですけどねえ。
どうですかねえ……(答えは出ず)。