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鈴の音


軒下に吊るし揺れるは風鈴
短冊と微風は戯れ涼し気に
春とも初夏とも僅か乍らと
往き来す麗しき季節の中で
澄んだ音色の奏でに耳を傾け
懐かしき幼い頃の夏を想う
陽射しに灼けた黒い肌
汗に塗れ頭より被る水
夢中に駆けまわる畦道は
視るもの全てが輝き溢れ
小さな身体に果て無き世界
時に躓き田へ落ちようと
泥を被り乍らも起ち上り
こんな事も在ると笑う強さよ


今日は少し季節の先取りをしてみました。
昨シーズンで傷んだ短冊を替えさっき吊るしました。
それほど風は吹いてなく、忘れた頃に鳴るので少し残念ですが、
風鈴の音は風情を感じます。

やはり夏を想起してしまうので、子供の頃に一番の愉しみだった夏休みを思い出しました。
祖父の実家が農家でしたので、夏休みになると毎年一人で泊まりに行き、
ひと月以上(夏休みの殆ど)過ごしてました。
毎日、泥だらけになって遊んでましたので、
家に上がる前に必ずホースで水を掛けられてましたね。

今日は短編シリーズの「陽だまりのにゃんこ」を公開しようと思ってます。
形式上は三作目となるのですが、公開済みの二作と同時期に書いた未公開分を四分割(一話あたり2千文字程度)で毎日連続で更新致します。
全四話で一つのエピソードなので是非、最終話までご覧下さいね!

出来るだけ多くの方に私の作品を触れて戴き、
少しでも面白いと感じて貰えたなら、
長編の拙作「十彩の音を聴いてーPower Switchー」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861770345829
も併せてご覧下さると嬉しく思います。

添付イラストは以前にも公開してますが、
「陽だまりのにゃんこ」のイメージです。
物語を愉しんで戴ける一助となれば幸いです。

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