●ストーリー
【第一章「嚆矢篇」】(5000文字)
地球連邦政府が本格始動、日本の建国記念日を奪還した戦い【ヤタガラス作戦】から半年後……
動画サイト『笑笑動画』の祭典【超笑笑サミット】を事実婚の荒垣健前内閣総理大臣(76)と峯坂建設代表取締役社長の峯坂優実(64)が訪れる。一般客として訪れるつもりであったが熱烈な歓迎を受ける。(作者のニコニコ超会議の記憶をもとに)
日朝首脳会談開催。歴史的な金序運による拉致問題の認定。内閣総理大臣立花康平(78)と副総理兼外務大臣東城美咲(46)そして北朝鮮最高指導者金序運(61)が銀座の寿司店で会食。金が寿司に舌鼓を打つ。
軌道上に地球外生命体の母船の出現を天頂衛星Spica─スピカ─が捉える。スペースシャトル二隻がファーストコンタクトを試みるもパワードスーツを放出して侵略を開始する。
【第二章「地獄篇」】(5600文字)
警戒監視任務についていた連邦即応軍海軍東城洋祐少将(46)は目を見張る。母船は質量兵器を分離!(2202嚆矢篇のオマージュ)地球連邦の拠点たるニューヨークとジュネーブが甚大なる被害を受ける。地球連邦大統領、連邦国務総省長官、連邦国防総省長官らが死亡。(インデペンデンスデイリサージェンスのオマージュ)
さらに空挺、パワードスーツ(2202空間騎兵隊パワードスーツのオマージュ)部隊が降下し、東京首相官邸、防衛省はじめ各国政府機能中枢も潰される(その際峯坂が死亡したという設定)。
旗艦となる大型宇宙艦が太平洋に降下。浮遊。
北朝鮮が敵母船に対しミサイル攻撃を試みるが、逆に空挺、パワードスーツに襲われ、金正恩が妻と愛を確かめ庇いあい死亡。
内閣総理大臣東城美咲をアレクシスが救助。
【第三章「再生篇」】(4700文字)
東城美咲副総理兼外務大臣とアレクシスが靖国神社地下の秘密結社【太陽鎮守府】に到着。太陽鎮守府とは、自主憲政党や神社本庁を傘下におさめる秘密結社であり、高天ヶ原メディカルセンター院長高原博嗣が総督を務めていた。そこでは日本反撃の準備が進められていた。
アレクシスと遥が再会を喜ぶ。主要閣僚の死亡を受け美咲は内閣総理大臣に就任。天皇から任命を受ける。
危機管理センターにて北朝鮮新指導者と会談。
生存していた副大統領兼安保理議長のバシス大公が暫定大統領として反撃を指示。美咲が洋祐と通信、無事を祈る。
洋祐が指揮する連邦即応軍海軍第一打撃群が交戦するも、護衛艦やまとが撃沈される。
皆意気消沈し、横須賀基地にもどる洋祐だが「まだ終わりじゃない。戦力はある。それも戦艦が」とミュラに告げる。その視線の先には日露戦争で活躍した戦艦【三笠】の姿があった。甲板には東城宏一をはじめ三笠保存会が待っていた。敬礼を交わす東城父子。「お前らは無事だったか?」「ああ……親父たちは充分国のために尽くした、だがもう一度手を貸してほしい」「何をしてほしい?」「この戦艦を借りたい」異世界魔導士と三笠保存会が協力し三笠を復活させる。(バトルシップのオマージュ)
……拠点を失った地球連邦即応軍は東京湾に終結しつつあった。
【第四章「天命篇」】(4700文字)
地球外生命体より無条件降伏が言い渡される。水、鉱山資源。侵略の中継拠点としての地球の改造。全人類の奴隷化を宣言した。
地球の残存戦力を指揮する地球連邦防衛総省長官兼抵抗軍総司令官が必要となった。引退していた荒垣元内閣総理大臣だったが、(妻の息を引き取る際の回想「あなたは世界を救った英雄でしょう?」)盟友立花の死、そして陛下の「他に人はいない」との説得(昭和天皇の鈴木貫太郎への説得のアレ)を受け、総司令官を引き受ける。
天皇陛下が玉音放送。「このまま無条件降伏すれば、文化は途絶え、国民は悲惨な苦しみを味わうだろう」
八月十五日──運命の決戦が始まる。
靖国神社の森に皆が集う。
天皇陛下、内閣総理大臣東城美咲、抵抗軍総司令官荒垣健が姿を現す。太陽鎮守府の存在が知らされる。荒垣が演説「靖国の森に集いし戦士たちよ!立ち上がろう!」と。天皇と荒垣がうなずき、天皇は靖国神社での祈祷を始める。
アレクシス公爵殿下と東城遥内閣官房参与が抱擁を交わし、無事を祈る。特設ステージで遥が歌う。「殿下、準備はできています!ヘルメットはお好きなものを。搭乗機にご案内します」と案内を受けアレクシスがF3ジークフリードで出撃(インデペンデンスデイの大統領出撃のオマージュ)。
【第五章「鉄血篇」】(4000文字)
陸上自衛隊が敵地上部隊に挑む。レンジャー部隊は都市部に浮遊する敵宇宙艦に迫り、「ミサイル攻撃要請!攻撃目標、8、8、6、7、4、2、3、9!」と金公正大将の座乗する北朝鮮指揮艦に座標を無線で伝えミサイル攻撃要請。(ノイデウスーラの瞬間物質転送機によるミサイル攻撃のオマージュ)(世界侵略ロサンゼルス決戦、敵司令センター攻撃のオマージュ)
魔界軍が飛竜でパワードスーツに挑むも苦戦。
東城洋祐が指揮する旗艦三笠の日方魔連合艦隊が太平洋にて敵母船と交戦。連合艦隊上空にパワードスーツが飛来するもアレクシスらジークフリード隊が撃破(バトルシップ最終決戦のオマージュ)。
遥だけでの太陽因子には限界があり、ここで女王ミュラが加わりデュエット。
この太陽因子の共鳴波に、方舟軍、魔界軍がパワーアップし、太陽因子を宿すアレクシス公爵、東城洋祐少将にも力がみなぎる。
さらに、靖国神社に謎の太陽因子が共鳴。光が天に昇り、太平洋へと飛んだ──
【第六章「降臨篇」】(5000文字)
──英霊の復活!天皇の祈祷、そして東城美咲、遥のデュエットによる太陽因子の共鳴、帝国海軍の戦艦の復活だ!海原に光が現れ、大和、長門、金剛、高雄など次々と帝国海軍の戦艦が現れる!
連合艦隊は東城洋祐少将のもとT字戦法をとり砲弾の猛攻。さらにはアレクシスのジークフリード隊魔導弾近接攻撃で遂に敵母船を打ちのめした。
敵宇宙艦が靖国神社の荒垣総司令官の前に現れるが、荒垣は怯まず立つ。そこへ峯坂優衣の幻覚が現れ共に手を繋ぐ。ビームを撃たれる間一髪のその時、英霊が荒垣を守る。
アレクシス操るジークフリードが靖国神社上空に駆けつける。「荒垣総司令官、ミュラ女王陛下、東城遥内閣官房参与の無事を確認!」
東城美咲内閣総理大臣がアレクシス公爵殿下、東城宏一元海将、東城洋祐少将を東京湾で出迎える。
臨時国会が召集され、自主憲政党、公民党、日本改新党の賛成。民衆党、労働党の反対で東城美咲内閣総理大臣臨時代理を首班指名。皇居宮殿にて天皇が美咲を内閣総理大臣に任命。その際天皇が美咲をねぎらう。美咲は立川防災基地にて記者会見、復興の決意を述べる。
【第七章「黎明篇」】(5000文字)
バシス新大統領のもと地球連邦が再興。
荒垣健が地球連邦防衛総省長官となる。
敵パワードスーツを応用した可変戦闘機『メサイア』が配備される。
地球外生命体に支配されていたあまたの他惑星住民から歓喜の声、通信が地球に届く。(Fin)