藤田桜

1900年代最後の年に、アメリカ東部で撮影された、4枚の写真。それぞれに写る人物たちのドラマ。第七回偽物川小説大賞によせて。

２０年来の友人とひさしぶりに会って、モツ煮を食って、競馬をやって、寿司を食う話。 ※レース実況参照動画→「2024年 有馬記念（GⅠ） | レガレイラ | JRA公式 http…

“ホーム”に暮らす子供たちは、“お父様”に食べられるために生きている。と言っても、肉を食べられるわけではない。幸せに生きてこそ美味しくなるのだと言い聞かせられながら、彼らは魂を磨…

この頃、イタリア半島中部にローマ王国という強国があり、驕慢王タルクィニウスと呼ばれる男がその国を支配していた。これは、その王朝を終焉へと追い込んだ、ひとりの女の物語である。

転校生のゴリラと筆談を試みた結果、オトナの階段を昇るお話。

文化祭のライブで公開告白を計画していたあたしは、ライブ一時間前に告白予定の片想いの幼馴染から彼女の紹介をされていた。 ※『第七回こむら川小説大賞』テーマ「光」に寄せて書きました。

ある朝カーテンを開けたら、見知らぬ女の子がベランダで掃除機を抱えてた。掃除機で「空の悪意」を吸い取るバイトと言うけれど、お給料が出てないってどういうこと？　使命感を胸に空を飛ぶ高…

ここは、何かを犯した人を迎える部屋。

「第七回こむら川小説大賞」の二作目として書き始めましたが、やっぱり二作目は下ネタをやりたい…ということで没になったものです。ジャンルがよくわからなかったのでその他としました。 お…

真夏の眩むような暑さの中、その繁華街のある場所にずっと立ち続けると、人魚の棲む水の世界へ行ける。そこで人魚を殺し――そんな都市伝説に救いを求めた女の話。 ※『第七回こむら川小説…

私は宇宙で満ちた金魚鉢を持っている。しかし宇宙に魅了された私のことを、母は軽蔑するような目で見ていた。 家に居場所はなく、金魚と私だけの世界が大好きだった。 しかしある日、妹が私…

遼遠に参加しようとしたけど多分ダメだなこれと思ってやめたものです　供養です

俺が一番だ！！！！！ 第七回こむら川小説大賞参加作です。

登場人物 志佐文代（しさふみよ）：大学生、S大学で民俗学を学ぶ。 布津斎文（ふつときふみ）：若手民俗学者、S大学教員。秘密の副業として祓い屋をしている。 彼らの前作でのお話は …

昭和40年代、千葉の片田舎、ひとり暮らしの私のもとに一本の電話が掛かってくる。それは兄の訃報を知らせる役所からの一報だった。第二回遼遠小説大賞によせて。

・舞台は近未来。人々が脳にコンピューターを入れた世界、主人公は自動運転のごみ収集車の運転手として働いていた。すると、突如収集車のAIがハッキングされ、運転が出来なくなる。前方を見…

握手する瞬間だけはタコになる、ひとを産まない子の母として 第二回遼遠小説大賞参加用作品です。

古典の教師・鈴木 葵に向かって男子が冗談で質問した「結婚してるんですか？」に対して、彼女は思いもよらぬ理由を答える。生徒それぞれの心に残る、先生の『作り話』とは── ※第二回遼遠…

　夏が落ちて行く。太陽が落ちて行く様に。僕も落ちて行く。太陽が落ちて行く様に。 挑戦的な日本語　文法　インターネット小説の独自性　の追求だ！！！！！！！

西暦三千九百九十八年、無等級寿司師のジャックはロンドンの片隅で寿司を提供していた。 ある日、連邦の寿司師の襲撃により彼は全てを失う。 そして復讐の旅が始まった。

A lapped time traveler

エタ。 ---------- 遼遠小説！初参加です。二人称小説が書きたい気分だったので二人称小説です。遠くに行けていますように。

情報集積による人工知能技術の進化がもたらした幸福とその代償──。 人工知能による自動化が進む社会。「私」は仕事の合間に「実現士」サービスで性的欲求を満たすことに依存していた。 「…

第二回遼遠小説大賞参加作品です。一応完結済み。 幕末期の日本、第二次世界大戦前後の米国、そして"切り裂きジャック"が跋扈する19世紀英国。３つの時代を交差させながら、小説の可能性…

第二回遼遠小説大賞によせて書きました。 苦手な人もいると思うのでご注意ください。

女性ふたり、友達の話です。 第二回遼遠小説大賞 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093076531695408　に参加しています。

「第二回遼遠小説大賞」によせて書きました。

滅亡した人類が、莫大な智のアーカイヴを宇宙に播種して数百世代。俺たちの文化播種船は今、彫刻室座超空洞のただなかにある。こんなところでなぜ書くの。何のために言葉を紡ぐの。矛盾した狂…

列をなす小柄な鳥たちが、溶接の定義をいかめしく囀ります。 さいらあ、さいらあ、と。 ねえ、どちらが柔らかいかな。

その者、いつこの世に出で、知られたか、誰も存ぜぬ。しかしその姿を見初めし者、皆一様に「ヤバい」と表す。ヤバき者はヤバかった。そのヤバさは諸所に名を広げ、ヤバき者のヤバさは口にする…

急な大雨。雨宿りをする二人の高校生。彼と彼女は幼馴染だった。 隣に居る彼女を当たり前だと思う彼。雨の日にはなぜか機嫌のいい彼女。そんな二人も、気紛れすぎる雨には揺らいでしまうよう…

夢に怯えているのさ。小さな居眠りもできやしない。 執筆時現在スマホを紛失しており、ヤキが回った文で恐縮ですが、気合いだけで書いてお送りしています。

物語を生成していく物語。 物語を築き、そして、指で弾き飛ばす。 どの物語も正しく、どの物語も偽物だ。 第二回遼遠小説大賞出品作

ある春の日、僕と君は公園で夜空を見上げる… 情景などを想像して読んでみてくれると嬉しいです。

　そらね【空音】 　一、実際は鳴っていないのに、聞こえてくるおと。「琴の――」 　二、ニワトリが鳴く時間でもないのに、時を作る声を人がして見せること。「鶏の――／――をはく〔＝う…

1章テーマソング 『オレンジ』　釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨　『とらドラ!』後期エンディングテーマ 2章テーマソング 『オレンジ』　初音ミクAppend　トーマ　ボーカロイドオ…

斯くして終末は訪れた。類い稀なる歓喜よ。満々に帆を張ってカミオカンデの海を泳げ。雀躍たるニュートリノの放散は溌剌たるエントロピーの拡大とともに無間地獄の阿鼻叫喚を貫通し、ヴァルハ…

世界一周でもしてみようと思った。 手始めに南北アメリカ、ブエノスアイレス、南から北へ。 それはもちろんうまくいかなくて。

もうええわ、叩く強さに呼応する答辞のようにきれいな別れ 第一回大暴力小説大会参加用作品です。

火の民と人類の話です。 人類滅亡小説フェスタhttps://kakuyomu.jp/user_events/16818023213267028054に参加しています。

『第一回大暴力小説大会』参加作品です。 ※この作品には拷問のシーンがあります

温暖化による海面上昇に次ぐ氷河期と、脊椎生物の異常変異によって、世界は滅亡まで秒読みになった。 俺が乗る氷海探掘船モカ・ディック号は人類の先遣隊だ。 真っ白な氷海から、淡水が流…

夜を吐く少女の物語です。

私、外清内ダクが主催する自主企画の講評、大賞受賞作の発表、作品ピックアップなどを行います。

第一回 大暴力小説大会出品作。 ザクロが熟すのは秋ですが、暴力の季節に寄せて書きました。 最初から最後まで胸糞悪いいじめと暴力描写しかないので、閲覧注意です。 ヒーローあるいはヴ…

　魂は女神の息吹から作られる。 　けれど時折、ため息からこぼれ落ちた魂が生まれてしまうことがある。 　彼らは魔力を一切感じられないために女神の加護を持たぬものと呼ばれ、弟もまた欠…

表紙イラスト 志佐文代＆布津斎文（祓い屋バージョン） https://kakuyomu.jp/users/kuroishiren/news/1681802321228513161…