概要
否(いあ)!否!巨濤竜(くとうりう)!能楽×クトゥルフ、交錯する幻想
第三回 杉村幻想短編文学賞 クトゥルフ神話幻想賞受賞作品
https://note.com/sugimura5523/n/n2807eb30a35e?sub_rt=share_b
平家物語・藤戸の段において、源氏の武将・佐々木盛綱は浅瀬を馬で渡り切って平家の陣へ奇襲をかけるという一番槍の武功を立てたが、浅瀬の場所を聞き出した漁師を口封じのために斬ったと語られている。
のちに世阿弥はこの逸話の後日談として、能楽の演目『藤戸』を書いている。
殺された漁師の老母が盛綱の前に現れて息子を殺したとなじり、息子を返すこと叶わずば自分も殺せと激しく嘆き訴える。盛綱が法要を行うと漁師の亡霊が現れ、仏の功徳によりて恨みは解けたと告げて去ってゆく。
……しかし、盛綱が漁師を殺したのは、本当に口封じのた
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平家物語・藤戸の段において、源氏の武将・佐々木盛綱は浅瀬を馬で渡り切って平家の陣へ奇襲をかけるという一番槍の武功を立てたが、浅瀬の場所を聞き出した漁師を口封じのために斬ったと語られている。
のちに世阿弥はこの逸話の後日談として、能楽の演目『藤戸』を書いている。
殺された漁師の老母が盛綱の前に現れて息子を殺したとなじり、息子を返すこと叶わずば自分も殺せと激しく嘆き訴える。盛綱が法要を行うと漁師の亡霊が現れ、仏の功徳によりて恨みは解けたと告げて去ってゆく。
……しかし、盛綱が漁師を殺したのは、本当に口封じのた