あとがき第三弾!
今回は、「ノヱル、神を否定しろ」で登場した敵キャラクターについて。
ざっくばらんに書き連ねて行きます。
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■天獣 Cryptid
前作「げんとげん」にて“幻獣”と呼称されていた異形者たち“魔獣”の一部は、この世界では神に創られた“天獣”と呼ばれています。
この名称自体はうゆま@豆腐卿さんが考案していただけました。
なんてこった……こいつらこそ「10(Ten)」で「10(十)」じゃないか……
物語に登場したのは何と三体。少なっ……
凧の天獣(アネモプロイア)
⇒一番数の多い雑魚と思われる。空を飛び回って火を吹いたり、翼の後方から火を噴き出して突進したり。
豹の天獣(レオパーダリ)
⇒凧が空なら地上から制圧をかけるのがこいつら。でも翼あるから空も飛べる。ってか、なら翼邪魔なんじゃね?
上半身の天獣(コウレーロウ)
⇒名称のヤバさ。あと形もヤバい。ガチムチ剥げ頭の上半身が四つ、テトラポッド状に繋がっている。一回死ぬ度に本体が入れ替わり、三回死ぬと本気出す。中ボス。
■捕食者 Arpaktiko
天使のうちの一体、神の被虐/マソキスモセルにより生み出された魔獣であり、“食肉の楽園”にて育成された人間を主材とします。
球体の真ん中に、縦に割れるような大きな口を持ち、自重を漸く支えられる程度の細く短い手足が生えているだけの、キモカワイイからカワイイを差し引いた見た目をしています。
なお、彼らは“食肉の楽園”が陥落した後は共食いをはじめ、最後の一体が放浪している様子は物語中でもそれとなく書きましたが、その後は不明。おそらく絶滅したと思われます。
■天使 Angel
各章のボスと言っても過言ではない彼ら。もっと掘り下げたかった。
位階の呼称はギリシャ語から取っており、彼らの名称はギリシャ語+ELに統一。
天使/アンゲロス
⇒身体部位(表面)を名前に冠します。
・神の爪/カルフィエル
・神の膝/ゴナトエル
・神の踝/アストラガトセル
大天使/アルハゲロス
⇒身体部位(臓器)を名前に冠します。
・神の心筋/ミオカルディオエル
・神の肺/ネヴノマセル
・神の腸/エンテラエル
・神の肝/シコティエル
権天使/アルケー
⇒生存的行為を名前に冠します。
・神の息吹/アナプノイエル
能天使/エクスシーア
⇒本能的行為を名前に冠します。
・神の咀嚼/マシマエル
力天使/アレーティ
⇒社会的行為を名前に冠します。
・神の語らい/シノミリアエル
・神の報復/アンテピセシエル
・神の刑罰/ティモリアエル
主天使/キリアヒヤ
⇒精神的行為を名前に冠します。また、背中の翼も2枚でなく4枚と増えます。
・神の嗜虐/カタクリシエル
・神の被虐/マソキスモセル
・神の沈鬱/カタスリプシエル
座天使/スローノス
⇒宗教的行為を名前に冠します。また、背中の翼も2枚でなく6枚と増えます。
・神の贖い/エザゴラエル
・神の償い/エジレオシェル
・神の呪い/カタラエル
智天使/ヒェルヴィム
⇒自然現象を名前に冠します。また、背中の翼も2枚でなく8枚と増えます。
・神の雷/ヴロンティエル
・神の洪水/プリミラエル
・神の蝗害/アクリダエル
熾天使/セラフィム
⇒概念を名前に冠します。また、背中の翼も12枚と最多です。邪魔じゃね???
・神の終焉/テロセル
・神の聖誕/ヒェニシエル
・神の罪過/アマルティアエル
・神の淘汰/エピロギエル
・神の永劫/アイオニオセル
※一部、設定だけして物語に登場させなかったやつもいるやもしれん。
■神 El
ラスボス。この世界の創造主たる魔女が創り出した世界の管理者であり調整者。“火”と呼ぶ霊銀の集合を人間に奪われてから色々と零落れた。
力を失っていき、最終的に枯れた枝のように細まった身体を神の聖誕(ヒェニシエル)が抱え上げて運び、プロメテウスと接触したエディ(エトワ)に飛び込んでその身体を乗っ取った――というより、次の転生先の身体をエディの身体に決めた。
神は何度も代替わりしており、実際には選ばれた人間。寿命が尽きる度に神の終焉が生まれ、時空を転移しては次なる神の身体を探し出し、それが見つかると神の聖誕が生まれ神の代替わりを決行する、という設定があったり。
なので個という概念はあまり無いのかもしれない。過去の神の集合意識、かもしれない。
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あとがき第一弾でも書いた通り、今作は敵の掘り下げがいまいちでした。
もともと、ラスボスはノヱル自身、という構想があったため、というのもありますが。
何度も戦うことになる好敵手としての上位天使(神の終焉が近しかった)や、最後は寝返ってノヱル達と肩を並べて戦う敵を作ればよかったなぁ、と思っています。
このあたりの悔恨は、今後に生かす形で。
それではみなさん、またどこかの異世界で。
宜候。(*'ω'*)