いつぞや、誰に言われたのか忘れてしまったのですが、「良き人生を生きるためには、こどもの頃に抱いた憧れや気持ち、それを忘れるな。良い作品を作るためにも、それを思い出せ」という言葉を覚えています。
ぼくが適応障害を克服するに至った要素として、その言葉がかなり大きい役割を果たしてくれたのだと、今はそう思っています。これからもそれを貫くことが成長につながるのではないか? という希望が芽生えているように感じるのです。
そこで、今回はぼくが創作活動を行う上で大きな影響を与えてくれた作品や憧れの的――すなわち、ヒーローの紹介をしていきたいと思います。
ただし、ここで紹介するのはそのキャラクターに関する解説ではなく、何故このキャラクターに憧れるようになったのか? という説明に留めさせていただくことは、あらかじめお断りしておきます(別の機会でそういう話題を共有できれば、すごく嬉しいことですけどね)。
~MOTHERシリーズ~
任天堂のゲームが好きな方なら、一度は聞いたことがあるタイトルだと思います。若い方向けに表現するならば、スマブラのファイターであるネスとリュカが登場する作品ということになります。
今回、紹介するのは、MOTHERシリーズということにはなるのですが、この作品には魅力的なキャラがほぼ全員カモしれないってくらい多く、それこそ筆舌に尽くしがたいくらいです。なので、ヒーローの紹介ということで、主にネスについて語らせてもらおうと思います。
ぼくとネスーーというか、MOTHER2との出会いは、ぼくが10歳の頃の話になります。存在自体は知っていたのですが、自分の手でちゃんとプレイしたのはその頃なので、間違っていないと思います。
当時、小学生であり、自分よりちょっとだけ年上のネスは、等身大の自分と重ねるにはピッタリのヒーローでした。ガンダムに興味を抱くにはまだ幼過ぎる、特撮からは離れていた年頃ということで、憧れる的というのが、ネス以外にいなかったというのも大きいですね。
当時の小学生らしい単純な思考で、サクサク冒険を進めていたわけですが、ぼくがネスに抱いた強さというのは、ファンタジーもあれど現実的なものに見えており、「もしかしたらぼくもこういう風になれるかも?」なーんて、今では口にするのも躊躇われるような妄想を抱きやすかったんだと思います。
――こういう冒険がしてみたい!
当時は、そんな風に考えていました。
そして、その時の気持ちは、今もなおぼくが小説を書く上で、大きな原動力になっているように思います。
現在、執筆中の作品ではまだまだ地域密着型なアクションしかしていないものの、子が親元を離れていくように、いずれは慣れ親しんだ町を離れて、どこか遠くに行くことが出来ればなあ~って思っています。
振り返れば、キャラクターにも大きな影響――いえ、白状してしまうと、大いに参考にさせていただいているところがあります。
主人公の能力は超能力というところで、見た目もネスを参考にしていますし、なんなら主人公の雇い主の名前に至っては、糸井重里氏をモデルにしています。
近年、ほぼ日のたのしみ展に行ってきましたが、そこのMOTHERのストリートにて、おみくじを引いてきました。そこに書かれている文章に、ぼくはまた大きな力をもらいました。詳細はあえて語りませんが、自分自身を肯定する言葉をもらったようなものと思ってくださればと思います。
奇妙で面白く、切なく、不気味だけど、やっぱり優しい世界。
それが、MOTHERシリーズの、他の作品にはない最強の魅力だと思います。
いつか、「これがぼくなりのMOTHER4だ!」と言えるような作品を仕上げられるように、これからも楽しみながら頑張りたいと思います。
以上、今回のオタク発言を終わります。
次回のオタク発言にもよろしくね~。