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レーエンデ物語 月と太陽 読了しました

中国歴史小説家の千葉ともこ先生がTwitterで(私はまだあれをXと言えません)紹介されてたのが気になって。

三部作の真ん中を図書館で借りました。

炎上する名家の館から、一人生き残った少年を脱出させる謎の男。うん、よくあるパターン……などと侮ったのが大間違いでした。
分かりやすい語彙の中に、急に現れる巨石のような言葉。何、このズシズシくる感じ、畳みかける叫びのような感じ、気になる。
そうして、著者・多崎礼先生の術中にハマった時にはもう遅い。読まずにはいられない。いかに残酷であろうとも、読み進まずにいられない。

「異世界物語なら転生コメディですよね」なんて一蹴する迫力に満ちているレーエンデの世界は過酷、かつ、魅力で溢れている。

読むにはパワーが要る。でも、最初があのよくあるパターンなのは、読みながらパワーを蓄える、あるいはパワーを引き出す力を持った文章だから。

最後に号泣するかもしれませんよ?

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