昨日は「泉鏡花きのこ文学集成」のトークイベントに行ってきた。
この本は鏡花の小説や随筆から選ばれた、きのこ関連作を集めたアンソロジーで、ほぼ読了しているが実に奇妙な味わいがある。
露伴に比べると鏡花の作品は意味不明で、文章や構成に辻褄があっていない点が多く、読者などおかまいなしである。
編者は「ジャズの即興にも似た話の進め方をする」という話をされていた。これはまったく同感で、無意識をそのまんま出しちゃっている感じがする。
きのこ関連の漫画や映画の話題にもなって、きのこ映画といえば「マタンゴ」だという。私は未見だが、何となく知ってはいる。これは原作や漫画版もあり、なぜか映画以前に水木しげるがそっくりな話を書いているという。
それで刺激を受けたせいで、また「濁点・半濁点なし文」について書く意欲が湧いてきた。頭を整理できたので大変ありがたい。