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私の時代小説歴の巻

「竜馬がゆく」を読みながら感想とガイドを書いてみる、というエッセーをカクヨムで書いてみようと思って準備しているが、今までにどのくらい時代小説を読んできたのか、自己紹介的な文章も必要ではないだろうか。

そもそも自分自身の時代小説歴を振り返る機会がほぼなかったので、少しメモしてみたい。

読んだ順番でいうなら中学生の頃はSFやミステリ、ショートショートを読んでいたので、時代小説は読書量でいうとゼロ冊かもしれない。

テレビの時代劇すら「老人の見るもの」「自分には関係ない」という意識だった。同級生と先日ちょっと話したら、毎日のように時代劇を見ていたというから驚きである。

高校生くらいで池波正太郎の「鬼平犯科帳」を読んだ記憶がある。「ダカーポ」というサラリーマン向けの雑誌でよく目にしたせいではないかと思う。司馬遼太郎も有名なので「燃えよ剣」や「竜馬がゆく」は数十ページは読みかけた記憶がある。しかし、いずれも小松左京や筒井康隆に比べると退屈で、テンポがのろく感じられた。

20代になってから山本周五郎を読んで「さぶ」「青べか物語」「赤ひげ診療譚」などを読んだ。山本周五郎は短編も見事で切れ味が鋭く、ユーモラスでもあり、ミステリ風でもあり、もちろん人情ものも優れているので、何冊か読んだ。

同様に自分は優れた短編を読んで時代小説作家に興味を感じるケースが多い。

例を挙げると、松本清張の「山椒魚」、藤沢周平の「岡安家の犬」、山田風太郎の「伊賀の散歩者」など、いずれも初読の際の驚きを忘れられない。

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