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謎の検査キットの巻

コロナ陽性と診断され、もう症状は治まっている。

会社に規定はないものの「一応、自分で検査してみるか」と考えて検査キットを買いに行くと、ドラッグストアの店員が「ここでは売っていません。ちゃんと薬剤師のいる店でないと売っていませんよ」と教えてくれた。

その店員はいかにも「薬剤師です」といった風の制服を着ているではないか。お前のその姿はコスプレか何かか、外見だけの「ちゃんとしてます」なのか。と言いたかったが、言われてみると確かに本当の薬剤師が常にいるタイプのドラッグストアも思い浮かぶ。

そちらへ行ってみると、似たような作りだが奥には待合室風の椅子もあり、いかにも本物の薬剤師っぽい人がいる。

その人に訊いてみると、検査キットの使い方まで教えてくれた。

それでアマゾンの検査キットが一回分400円くらい、四回セットで990円ほどだったので、「四回分ください」と言うと「7560円です」と返してくるのでビックリした。

いくら何でもぼったくりではないかと思ったが、病院で検査した際は2500円くらいだったので、妥当な金額なのかもしれない。仕方ないので二回分だけ買った。

結果は陰性になってひと安心したが、これだけのことでも為になった。

・ドラッグストアには序列がある(松竹梅のように)
・服だけの薬剤師風の人と、本物の薬剤師には隔たりがある
・検査キットもかなりの格差がある(おそらく値段も内容も)

そういう訳で、世の中のあちこちが「上」か「下」かに分かれてしまっている。これが格差社会というものか。

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