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「金色」とハムレットの巻

最近ますます「ハムレット」に関する批評を読むなどして、ほとんど趣味と化している。

それで思い出したのだが、日本だけでなく海外にも「ハムレット」を題材とした小説、映画、スピンオフや何やらがある。

有名な所では「ギルデンスターンとローゼンクランツは死んだ」、アップダイクの「ガートルードとクローディアス」、それにミステリで「ハムレット復讐せよ」など。去年買っておきながら「そのうち読もう」と思って忘れてしまっていた本もある。

このように端役を使ってまで番外編が書かれるという作品が、他にあるだろうか(「七人の侍」だってそこまで行ってはいない)。

さらに「ハムレット」と関係ない歌詞にまで、ハムレット的な心境を読み取ってしまう。



満足してるよ、人生の大体の部分では
でも少し、あと少しの説明が欲しい 

窓際で眠る猫みたいに
陽だまりに溶けてゆく毎日が欲しい

満足してるよ、人生の大体の部分では
でも少し、 あと少しの安心が欲しい



これは羊文学(というロックバンド)の「金色(きんいろ)」という曲で、もともと非常に好きだった。

女性の視点から書かれた歌詞なのだが、それでもハムレットの不安な心理を歌っているように、ふと感じられたりするのであった。

やはりそのあたりに「ハムレット」の現代性があるのかもしれない。

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