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不特定多数の読者の巻

来週、二十数年ぶりに昔の勤務先の同僚と話すことになったのだが、当時の記憶をたどって、

「こういうことを話した」
「ああいうことも話した」

をあれこれ思い返してみると、かなり面白い。

紙に書き出していったら、30くらいの話題があって、中には「事件」と呼べそうなものすらある。

しかしこの面白さは、私と同僚の間で、二人で話した場合にだけ生じる面白さなので、あまり普遍性はない。

ローカル局のローカルな話題の面白さと、ネットフリックスが何千億ドルの予算をかけて製作する面白さくらいの違いがある。

とはいえ、普段からカクヨムの執筆者はかなりの割合で「不特定多数の読者」を想定しているのではと思う。これは結構、重いハンデではないか。

一人の知人を相手に、ローカルな、マイナーな話題を気軽に話す、という場をたまに設ければ、リハビリ的な効果を生んで、気分がリフレッシュされるのではないか……、と期待している。

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