「10/01」という日づけにすら回文らしさを読み取ってしまう。
さて、回文俳句は内面から出てくる表現ではなくて、言葉をひっくり返して生じる意味を探りながら整えて作る。決まった工程や作業から生まれた生産物のような感じ。とすると、自分は工場のようなものだろうか。
しかし、縛りや条件が多いとかえって語の選択の幅が狭くなる。そのため、完全にフリーで書く文章よりも、さらに生の自分らしさがまっすぐに出ているようにも感じられる。
海岸で漂流物を拾ってきて、芸術品に仕上げるアーティストがいるが、回文俳句はその制作方法と似ている。
今日たまたま見かけたカポーティの言葉。
「書くことの最大の楽しみは、何について書くかではなく言葉がつくる内なる音楽なのだ。」
ところで、回文エディタというウェブ上のサービスを使っていると急にPCの電源が落ちるようになったので、こちら(回文メーカー)を使うことにした。回文を作ってみたい方にはおすすめです。
https://kaibunmaker.com/