昨夜は寝る前に、禅の公案集「無門関」を読んだら、シュールなやり取りが多く、頭の刺激になった。
「禅問答」といえば「訳がわからないもの」の譬えになっているくらいだが、読んでみるとまったく意味不明というほどではない。
これなら自分の作る回文俳句など可愛いものだ、と気が楽になったせいか、これまで作りかけて「どうにもできない」と判断して没にしていたものを何作か修正できた。
なかなかそういう刺激になる本が少ないので、これからも「無門関」は大切にしたい。何かを解釈するという行為の限界点のようでもあり、シュールなコントを眺めているようでもあり、表現として面白い。こういう世界は貴重だなと思う。