5万字強の作品を一ヶ月ほど前に書き終えて、
「この先は何か書けるのだろうか……?」
「もう余力がないのでは……?」
と思わなくもなかった。
しかし一ヶ月が過ぎて、冷静に振り返ってみると、かえって興味の範囲が広がり続け、今後書いてみたいアイディアのリストは増えている。
そもそもカクヨムでの自分は「掌編しか書かないし、書けない」と考えていた時期が長かった。少し長めのアルファベットの話や、夢に関する連作などを書いてみると、その度に、
「もうこれでお終いだ」
という気になったほどである。
その後、昨年末に短編を書いて、今年初めに「蛙の子~」を書いて、字数はそれぞれ1万、5万字ほど、夏に書いた作品は5万字ほど、なので一年で11万字書けたことになる。これは大きな進歩で、自分に長編が書けるとは、2年前までは夢にも思っていなかった。
で、何が言いたいかというと「創作」という趣味はやっているうちに進歩+上達しうるものなのだなということ、もう一つはそこそこ長い作品が書けたものの、執筆や創作の制作過程は、自分で経験してもまだよくわからない点が多い、ということである。
自分の書いたメモを読み返しても、肝心な点は「寝て、起きたらよい案を思いついた」になっているし、実際のところ、それが真実なので解明しようがない。
もともと執筆や創作のメカニズムに興味があったし、今もあるのだが、経験が次の作品に生かされているような、いないような、手探りの感じが続いている。