久々に「秋刀魚の味」を観直したら、テンポがゆっくりしているのであれこれと余計なことを考えて、新しい創作のアイディアを得られた。
「このアイディアを書くとしたら、こうなる」という仮説がいくつか頭に浮かんで、連鎖的に広がってゆくので、これは良いアイディアではないかという手応えがある。
自分の好みは短編型から長編型に、サスペンスやホラー的な刺激から、もっとのんびりしたユーモアに変わりつつあり、さらに言うと、フィクションよりノンフィクションや歴史、文学論の方にますます興味が傾きつつある。
これを書いていて気付いたのだが、最初に「秋刀魚の味」を観たのは、おそらく笠智衆が亡くなったタイミングでテレビ放映された時なので、93年ではないだろうか。
そうするとちょうど30年、その間に一度は観た気がするので、およそ15年ごとに観直している。うーん、長い。しかし、そういったのんびりしたペースで見直すのが合っている作品である。