noteで「第14回創元SF短編賞」について触れた記事があり、宮澤伊織による選評を読んでみたら為になった。
http://www.webmysteries.jp/archives/32418024.html個々の作品の長所や短所の指摘はもちろん、最後の部分にもいいことが書いてあったので、少し引用すると、
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今の世の中、創作は誰でもできる。特に小説は言語が使えるなら本当に誰にでも書けるのだ。そんな中、特に商業で小説を書こうという人間が、頭一つ抜けるような、力のある作品を書くために必要なのは、情熱、執念、愛、狂気といった言葉で表現される、誰にも真似できない何かだ。
私はそれを殺意と呼ぶが、とにかく「この題材では自分が一番凄いものが書ける」「このネタで自分以外書けなくなるくらい全部やりつくしてやる」「仮にこの作品から二次創作がどれだけ生まれようとも自分が一番強い」「この作品で全員ぶっ殺してやる」「何もかも焼き尽くしてやる」「めちゃくちゃにしてやる」というくらいの気持ちで臨んでほしい。
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「殺意」という表現は、穏当ではないが感覚としてはよく分かる。
私もたとえば「読者を喜ばせたい」「楽しませたい」という意識はあるのだが、それよりずっと破壊衝動に近い何かが、かなりの割合で創作行為には含まれている。