やっとひとつの作品ができて、いきなり次に取り掛かるのは難しい。頭がまだ落ち着かないので、本を読むにも何かを書くにしてもそわそわしてばかりだ。
仕方ないので、日記を読み返して創作の過程を振り返ると、本当に少しずつ作られていると分かる。一ヶ月半をかけてチビチビと、最終的なプロットができるまでに二ヶ月半もかかっている。
何をどのように考えたか、という痕跡が一応は読み取れるが、詳しくは自分でもよく分からない。毛虫とさなぎと蝶の段階は区別できるにしても、さなぎの内部でドロドロしているものの動きまでは分からない。
「井上ひさし全選評」という広辞苑のような分厚い本があり、これは読んでいて面白い。ためになる。