第0章はあれこれ書き足して、5000文字になった。
今日はエピローグを30%くらいの力でサーッと書いて、およそ1600文字ほど。
この調子で進め続ければ、そこそこの第一稿にはなるだろうというペースになっている。
本腰を入れて書いていると、意外なことを急に思いつく。
いま書いている話は、
「主人公(のうち片方)があまり活躍できていない」
という欠陥があり、やや気にしていたのだが、考えてみると「カリ城」のルパンはあまり活躍していない。
最初のカーチェイスはルパンというよりは次元の見せ場だし、お姫様は奪われるし、中盤の城への潜入は、やはりお姫様を奪い返せず自分は重症、最後のクライマックスも相手を追い詰めるが、カッコいい活躍は少ない。
最後の最後で「実は何々を盗んでいた」というしゃれたセリフで幕になる、あそこで辻褄を合わせているものの、全体にスーパーマン的な活躍をする主人公ではない。
自作の主人公も、手っ取り早く大活躍したらすぐに話が終ってしまうので、「カリ城」のルパンみたいなタイプ(=活躍しないが心に残る)、と考えれば間違いではないし、気が楽になるのではと思った。