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執筆日記 残り七万字の巻

3日で一万字弱ほど書けたので、これをあと7回ほど繰り返せば8万字(=400字×200枚分)となって完成と思うと、少し気が楽になった。

今日は、

・フィナーレの前後で、ある登場人物が出てくる順序を変える

・プロローグも、AさんとBさんの出る順番を逆にする

・そうすると真ん中あたりで一回、手紙が必要になる

・よく知られた言い回しを、合理的に少し変える

など、少し調整した。

こういう調整は、「本文を何文字書けた」という成果に比べると分かりにくいが、けっこう大事なのであった。

いじっているうちに、面白い会話のやりとりが生まれたり、急にリアリティが増したりする。

ところで、つまらない本を読んだ時の批判的な意見として、

「何も心に残らない」

「心に何も残りませんでした」

という決まり文句がある。

しかし、「何」が心に残るかについては、10年、20年、あるいは30年くらい経ってみて、意外な細部を思い出したりするもので(ある作品が駄作に見えたとしても)、かなり後になって「これ」が残っていた、と指摘できるケースがあるのだ。

創作のために脳みそを使っていると、驚くほど意外な作品の細部を急に思い出したりするので、そういったことを実感している。

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