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「うつ病放浪記」の巻

「うつ病放浪記」という本を読んでいたら、精神科の病院に行くと鼠のぬいぐるみが大量に置いてあったとか、ぬいぐるみに話しかける医者がいたとか、患者の話よりもそっちの方が興味深いほどだった。

総じて、うつ病というものはちょっとした体調の悪さや、家庭内や会社でのトラブル、などが原因となって起こるらしいので、「原因不明」に近いようなものである。

この理由の無さは、怪談にもよく似ている。怪談は不思議なことが起こって、あとはせいぜい、

「そういえばその日は、何とかさんの命日だったのです……」

くらいしか辻褄合わせがない。

世の中には、こういう不思議さを全否定する人もいる。

「プロレスは全てやらせ!」
「怪談、怪現象は全て幻聴や錯覚!」
「鬱病は単なる甘え!」

なんて言っちゃって、それはそれで病んでいるような印象を受ける。

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